突如現れた「アレ」によって避難指示区域となった街。高校二年の春から、かれこれ二十年引き籠もり続けるニシダ君はわずか十日で出産する謎の女ミクニとともに「軍隊作り」に着手する。そんな中、妹サチコは自分たちを捨てた父と密かに文通を始めるのだった。消えゆく風景と記憶。遠くの教会から届く鐘の音が呼び起こすのは、母が語った福音書―。伊豆野眸「家族三部作」の第二章。
窯元の煙突が立つ小さな街を見下ろす丘にある特別養護老人ホーム「桜花荘」その庭には樹齢80年の桜があった。長い間、人々の愚痴をひたすら聞き続けた桜の古木に「桜花荘」の住人久恵は自身を投影する。やがて言葉を発することが出来なくなった久恵は桜と同じように人々の愚痴を聞き続け、昔の流行歌と消息の分からぬ息子の記憶ばかりとなってしまう。辛うじて今年も桜の花を見ることが出来た久恵は、女たちから聞く男への愚痴を
シアターねこカンパニープレゼンツ ラボラトリーシアターvol.4
戦争中に1人の男が自分の家だけで敵国と和平を結び、その「平和の家」には平和を享受しようと様々な人物がやってくるのだがー。シアターねこカンパニーラボラトリーシアター第4弾は、紀元前425年ペロポネソス戦争の真っ只中に発表された現存する世界最古の平和物語といわれるアリストパネスの「アカルナイの人々」にインスパイアされ、シアターねこが現代版「平和の家」体験シアターに姿を変えます。果たしてどんな人々が訪れ
