あらすじ:『昭和二〇年八月十五日―朝鮮半島は、その日を境に「異国」となり、女たちは「外国人妻」となった。』敗戦時、朝鮮半島には百万を超える日本人が在住していた。半島からの日本人の引揚げは、昭和23年の夏までにほぼ完了したとされるが、この地に残って生きていく決意をした女たちがいた。それは、かつて内鮮一体政策で朝鮮人男性に嫁いだ日本人妻たち。結婚に敗れ、あるいは死別しても、すでに日本に戸籍がなく、身元
詩人ヨシフ・ブロツキーと都市レニングラードの関係性から着想し、「ここ」と「彼方」のはざまのなかに喚起される事々について検証していく。あらすじ:1999年、サンクトペテルブルク。冷戦終結から10年、ソ連は崩壊し、新たな混沌にあった。その街で暮らす女の元に、アメリカから男がやってくる。手紙を携えて。それはかつてアメリカへ亡命した父からの手紙だった。女は幼い頃に父と別れてから孤独と欠落感を抱えているが、
