先の戦争で、19才のいのちを南方の海深く沈められた少年兵。その弟が兄の生きた最後の2年間を追想するレクイエム。戦後50年に同名の舞台劇として上演され、全国巡演を果たした作品が、25年を経て原田一樹構成演出で一新、朗読劇として鮮やかに蘇る。
1973年、演劇実験室◎天井桟敷の「市街劇」として東京都杉並区高円寺の小さな公園で上演された作品を、中池袋公園および豊島公会堂で見世物ミュージカルに変容させ、2012年「いま・ここの劇」=豊島区テラヤマ・プロジェクト第一弾として上演。一人の余分な人間が「勃発」するという事件のドラマを天野天街、村井雄、流山児祥の「3世代の演出家」が共同演出。音楽:J・Aシーザー、振付:前田清実、総勢50名近くの出演