火曜日のシュウイチ
実家は貧乏。成績も下位。クラスでの身分まで最下級層。不良からはパシらされ、暗黒の中学時代を送った少年Aがいた。持ちうるものは、手先の器用さと優しさだけだった。そして15年。少年Aは30才にして小さな寿司屋の主となり上がった。ある大雨の日。ならず者となり果てた同級生が現れて、Aに出前を頼んだ。届けに行った文化住宅。そこには──。これは優しい、ウザいほど優しい男の恋話。角ひろみが故郷尼崎のヤンキー中学