今年度の新作は、まずアルティ・ブヨウ・フェスティバル2008(京都府立府民ホールALTI)への参加からスタートしました。日本人が鼠色を100通りにも見分けることができるとする。江戸時代の言葉「百ねずみ」に着想を得て、ダンスをめぐる時空間のグラデーションを舞台に乗せる試みでした。その後2008年6月に「九十九かみ」、同年10月に「百一み」を西陣ファクトリーGardenで研究上演し、大胆な衣装、意外性
去る3月に京都の毎日新聞ホールで初演した「10099101」は、昨年3度にわたって創り継いでいった各章の一挙上演であった。作品を纏めていく過程で思わず吹き出た突起物を、あえて肥大化させてみたい。この機会に、正史に対する異伝、自作を食い荒らす鬼子のようなものを産みたいと思う。例えばほくろを癌に変えるように。
一組の男女がテーブルと椅子に「着席」することから着想したこの作品は、築80年の町家で、リコーダーの生演奏と共に初演。抜粋改訂版はTOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005「次代を担う振付家賞」を受賞。翌年欧州遠征で上演。現在は、デュオ版とトリオ版がある。
宝探しか鬼退治か踊るぬいぐるみと、かかとの無い男の熱くも乾いた《動き》の旅しばし眉間の縦じわを忘れ未だ踏み知らぬ島々へ、いざ
原作はミヒャエル・エンデ。劇団創立70周年記念作品として取り組む。ミヒャエル・エンデの描くファンタ―ジエンの世界観を人形劇として表現する。自分の思いのままになる本の世界の中で、本当の自分の望みや自分自身のことさへ忘れてしまう主人公バスチアン少年。バスチアンに寄り添うアトレーユと幸いの竜フッフールとの友情で元の世界に戻ることが出来たバスチアンが見つけた、本当の望みとは?
劇団創立60周年記念作品。2008年~2017年にわたり、全国各地でその地域のこどもたちで編成された合唱団と共演する。数ある手塚治虫作品『火の鳥』シリーズから、黎明編に登場する少年ナギを主人公とした。戦争の連鎖を断ち切り争いのない平和な地を求めるナギの決意が合唱団の歌声の乗って観る者に迫ります。映像は、クラルテ創立65周年事業と西宮くぐつ座の創立20周年記念として公演したものです。西宮火の鳥子ども