その家の主(あるじ)は、先代の主から3人の使用人を引き継いだ若い主。使用人たちは、主のすきを狙っては仕事を怠けたり悪さばかりする困った人たち。ある日、大事な所用で出かけることになった主は、自分の留守の間に大切にしまっておいた酒を、使用人に飲まれては大変と、一計を案じて出かけていく。さぁ残った使用人たちが、おとなしくしている訳がない。酒をめぐって大騒動。その結末は・・・?!
生きていることに希望が持てない若者、山戸(やまとぅ)。生きているだけで回りを明るくしてくれる玉津(たまちぃ)。そんな二人が出逢ったとき、命がけの恋が始まる。その恋は、誰にも知られてはならない禁断の恋。ところが、二人の恋が知られてしまい・・・。引き裂かれ、遠ざけられた二人の運命は⁉そしてこの恋の行く末は⁉
作品のベースとなったのは、組踊の「執心鐘入」と、そのもととなった、能楽の「道成寺」である。日本・沖縄で愛され続ける古典の傑作に、現代的な「愛」の解釈を加えた。「炎の鐘」は、沖縄伝統芸能の所作や舞踊をベースにその世界観を見事に表現した“新たな沖縄芸能の傑作”。愛し合っていると信じていた若松という青年の旅立ちに、激しく渦巻く女の執念はその身体を突き破り、女を蛇に変え、鬼に変える。そして灼熱の激情は、寺
落ちてはいけない恋に落ちてしまった二人。恋と呼ぶにはあまりにもはかない物語・・・。
沖縄三大悲劇の一つ。身分制度のある時代、父親の身勝手な振る舞いに翻弄される家族!決して一緒になれない二人、やがて生まれた息子、狙われる命、大事な人を想うがゆえに…。数奇な運命によって離れ離れになった母子の切なくも儚い物語。
2019年度沖縄県伝統芸能公演移動かりゆし公演 琉球歌劇まつり名作歌劇
久茂地村の阿嘉の嫡子・樽金(たるがに)は、泊村の伊佐殿内の一人娘・思鶴(うみちる)に一目惚れします。樽金は思鶴の家近くの泊高橋に九十九夜通いつめ、ついにその思いを遂げます。しかし、樽金の父親は息子の将来を心配し樽金を伊平屋島勤めへと旅立たせます。一方、樽金に会えない思鶴は恋の病で息をひきとります。また、思鶴の死を知ることとなった樽金も絶望から思鶴の墓前で息絶えます。