作品のベースとなったのは、組踊の「執心鐘入」と、そのもととなった、能楽の「道成寺」である。
日本・沖縄で愛され続ける古典の傑作に、現代的な「愛」の解釈を加えた。「炎の鐘」は、沖縄伝統芸能の所作や舞踊をベースにその世界観を見事に表現した“新たな沖縄芸能の傑作”。
愛し合っていると信じていた若松という青年の旅立ちに、激しく渦巻く女の執念はその身体を突き破り、女を蛇に変え、鬼に変える。そして灼熱の激情は、寺の鐘に身を隠した若松を鐘もろども焼き、とうとう女の自らの身をも焼き尽くす。
愛は時に苦悩や葛藤をもたらし、瞬時に激しい怒りや憎しみを生んでしまう。それでもなお美しく、尊い愛。苦しみ抜いた末に成仏した女の魂がたどり着いた境地は、若松が迎える穏やかで美しい、純真な世界だった。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
1994年に開催された「国際児童青少年演劇フェスティバルおきなわ」の企画・調査・準備・制作・事務局を経て結成された、舞台芸術総合制作事務所。創立以来、沖縄発信のオリジナル作品を次々に発表。国内外の芸術団体とのネットワークを築き、海外劇団、アーティストとの国際共同制作作品も多数輩出。沖縄の芸能を取り入れた意欲的な作品づくりを続けている。
生きていることに希望が持てない若者、山戸(やまとぅ)。生きているだけで回りを明るくしてくれる玉津(たまちぃ)。そんな二人が出逢ったとき、命がけの恋が始まる。その恋は、誰にも知られてはならない禁断の恋。ところが、二人の恋が知られてしまい・・・。引き裂かれ、遠ざけられた二人の運命は⁉そしてこの恋の行く末は⁉
これは“とてもおっかなしい話”です。朝次(ちょうじ)と安恵(やすえ)は、二人で“なんでも屋”を営む、ともだち気分の若夫婦。ある日、朝次のふるさと「ウミチル森」にピクニックに行った二人がふと気づくと。どうも誰か、いるみたい !? それは、数百年も前に出かけたっきり帰ってこない恋人を待ち続けるけなげなお姫様?・・・・。かわるがわる、朝次と安恵の体を借りて遊ぶうち、事態は思いがけない方向へ。
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