作品のベースとなったのは、組踊の「執心鐘入」と、そのもととなった、能楽の「道成寺」である。
日本・沖縄で愛され続ける古典の傑作に、現代的な「愛」の解釈を加えた。「炎の鐘」は、沖縄伝統芸能の所作や舞踊をベースにその世界観を見事に表現した“新たな沖縄芸能の傑作”。
愛し合っていると信じていた若松という青年の旅立ちに、激しく渦巻く女の執念はその身体を突き破り、女を蛇に変え、鬼に変える。そして灼熱の激情は、寺の鐘に身を隠した若松を鐘もろども焼き、とうとう女の自らの身をも焼き尽くす。
愛は時に苦悩や葛藤をもたらし、瞬時に激しい怒りや憎しみを生んでしまう。それでもなお美しく、尊い愛。苦しみ抜いた末に成仏した女の魂がたどり着いた境地は、若松が迎える穏やかで美しい、純真な世界だった。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
1994年に開催された「国際児童青少年演劇フェスティバルおきなわ」の企画・調査・準備・制作・事務局を経て結成された、舞台芸術総合制作事務所。創立以来、沖縄発信のオリジナル作品を次々に発表。国内外の芸術団体とのネットワークを築き、海外劇団、アーティストとの国際共同制作作品も多数輩出。沖縄の芸能を取り入れた意欲的な作品づくりを続けている。
1879年琉球処分直後の若夏。国頭間切安波村から与那原へ薪を運ぶ山原船の上では、船頭が出向前の準備をしながら、海を眺めている。昨日までは嵐であったが、今日は穏やかである。その船に、那覇の辻遊郭に売られていく幼い娘カマドとアンマーが乗り込んでくる。アンマーはカマドを慰め、励まし、船頭にハーリー歌を歌うようたのむ。そのうちに、海に浮かんでいる遭難者に気づき、救助する。遭難者は昨日の嵐で遭難した阿佐地と
これは“とてもおっかなしい話”です。朝次(ちょうじ)と安恵(やすえ)は、二人で“なんでも屋”を営む、ともだち気分の若夫婦。ある日、朝次のふるさと「ウミチル森」にピクニックに行った二人がふと気づくと。どうも誰か、いるみたい !? それは、数百年も前に出かけたっきり帰ってこない恋人を待ち続けるけなげなお姫様?・・・・。かわるがわる、朝次と安恵の体を借りて遊ぶうち、事態は思いがけない方向へ。
その家の主(あるじ)は、先代の主から3人の使用人を引き継いだ若い主。使用人たちは、主のすきを狙っては仕事を怠けたり悪さばかりする困った人たち。ある日、大事な所用で出かけることになった主は、自分の留守の間に大切にしまっておいた酒を、使用人に飲まれては大変と、一計を案じて出かけていく。さぁ残った使用人たちが、おとなしくしている訳がない。酒をめぐって大騒動。その結末は・・・?!
「テイクミー・テイクミー!」オミトおばぁが行く!英語交じりのウチナーグチで観光バスをヒッチハイク。乗り込んできたオミトおばぁ、ガイドと風変わりな運転手を巻き込み、口説、ニューミュージック、カチャーシー、ダンス、琉球舞踊・・・・・なんでもござれ・・・笑い転げながらお客もろともバスはとんでもないところへ・・・