「人生は芝居か?芝居こそが人生か?」
ジャン・ルノワールの名作映画に着想を得た、絢爛豪華絵巻!
「わからないわ、舞台でも人生でも、懸命に生きているのに。舞台だとうまくいくのに、人生だと愛するものを壊してしまう。どちらに真実があるの?どこまでが舞台で、どこからが人生?」主人公のカミーラはそう呟く。人生は舞台の上か下か。境目もない現実の世界で、求める幸せはどんな形をしているのだろう?山野を揺るがす打楽器の音色に身を任せるうちに、やがて舞台と客席の境界は曖昧になってくる。見惚れ、聞き入り、魂を沿わせ、万感の思いが入り乱れるラストシーンで、あなたは果たして「どちら側」に立っているのだろうか?絢爛豪華な黄金の馬車の輝きが去った後に残されるのは果たして・・・。
『マハーバーラタ』フランス公演を絶賛の中で終えた宮城聰が、
初夏の野外劇場で、待望の祝祭音楽劇・最新作!
俳優たちがパーカッションを鳴らし、独特のグルーヴ感で会場を包み込むSPACの祝祭音楽劇。既に静岡ではおなじみの光景なのかもしれないが、こんなことができる劇団は世界広しと言えどもここだけである。歌ではない、ダンスでもない、しかし日本人の身体の底に根ざしたリズムとしなやかな所作は間違いなく見るものの心に「非日常」の感動を呼び起こす。古代の森に抱かれた有度山の野外劇場に響く棚川寛子の音楽もますます冴えわたり、本年2月にフランス各地で絶賛を受けた『マハーバーラタ』の系譜に連なる宮城聰の最新作から目が離せない!
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
専用の劇場や稽古場を拠点として、俳優、舞台技術・制作スタッフが活動を行う日本で初めての公立文化事業集団。舞台芸術作品の創造・上演とともに、優れた舞台芸術の紹介や舞台芸術家の育成を目的とする。2007年に宮城聰が2代目芸術総監督に就任以来、より多彩な舞台芸術作品の創造や国際演劇祭の開催とともに、教育機関としての公共劇場のあり方を重視し、中高生鑑賞事業公演や人材育成、アウトリーチ活動などを展開。
「夢幻能」の形式によって立ち現れるかつてない幽玄の『オセロー』シェイクスピア四大悲劇の一つ『オセロー』。黒い肌の傭兵将軍オセローが、部下の姦計から猜疑と嫉妬に狂った末、最愛の妻を手にかける――舞台はもちろん映画化もされるなど、今も世界中で上演され続けているこの傑作悲劇を、宮城聰は「夢幻能」の形式を用い、オセローに殺された妻デズデモーナの側から描くことで、痛切な「愛の物語」へと昇華させます。「夢幻能
笑っちゃうほど刺激的喜劇王モリエールの代表作に、新たな風が吹き込まれる!ドケチな主人公アルパゴンが再婚相手に選んだのは、貧しい家の娘…しかも息子の恋人?!結婚をあきらめさせようとする息子たちに、助っ人も加わりだまし合いが始まった。が、その時アルパゴンの金が盗まれてしまう! 怒り狂ったアルパゴン、犯人探しの先に待ち受けるのは───フランス人演出家ジャン・ランベール=ヴィルドが、SPACの俳優とともに
没後50年を越えた今もなお高い人気を誇る江戸川乱歩。小説『黒蜥蜴』は、明智小五郎シリーズの一篇として1934年に発表されました。日本一のダイヤと宝石商の美しい娘を狙う美貌の女盗賊・黒蜥蜴と、それに立ち向かう名探偵・明智小五郎。誰もが心躍る探偵活劇を、三島由紀夫は、1920年代の大阪から、高度経済成長期の東京に設定を変更。さらに原作では背景にあった恋愛や耽美的要素を前面に押し出すことで、情と知が幾重
宮城聰が挑んだ、シェイクスピア晩年のハチャメチャ悲喜劇。絶望の日々にも、大いなる癒しは訪れる!幸福なシチリア王は、ある日、美しい妃と親友のボヘミア王の様子に、突如として浮気を疑い始める。不条理なまでの嫉妬から妃を責め立てる王。それを見た王子はショック死し、妃も後を追うように息を引き取り…。大切な人を失いようやく過ちに気づいた王は、悲しみと後悔にあけくれる。しかし16年後、すべての苦悩が癒される奇跡