毛皮族10周年記念公演として2010年に制作。第55回岸田國士戯曲賞最終候補作。爆裂する生きる不条理。
隣家からヘタクソなハレルヤ合唱が聞こえてくるクリスマス間近の冬の日。薄着のジェシカが舐めているアイスの棒にハワイ旅行当選の文字が浮かぶ。同じ街にはうっかり妻と呼ばれるうっかりしてばかりの女とその夫が印刷所を営んでいる。2人は貧しい暮らしに苦渋をなめる日々。森田と言う気の弱い男は言う事の聞かない妻を殺す計画をジェニーと言うボディコンの殺し屋に持ち掛ける。小さなこの街に暮らす住人たちの小さな激動の連続が、やがて大きな渦となり、この街のクリスマスを極めてドラマチックに包み込む。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
2000年9月、江本純子作・演出作品を上演する団体として設立。活動4年目の04年、『DEEPキリスト狂』にて4000人の観客動員を記録。12年、フランス・パリ日本文化会館から招聘され、同劇場にて『女と報酬』を上演。15年、活動休止。20年、創立20周年を迎え活動再開。2つの新作『あのコのDANCE』(20)『Gardenでは目を閉じて』(21)をザ・スズナリにて上演。
“見えすぎるもの”が溢れている現代にて。SDGsグリーンレジデンスの住人・神納のPCに届いたVideo。それはマンション管理組合の理事たちのZOOM会議の様子。神納にVideoを届けたのは、「見えざる使者」。彼らは、神納宅のベランダ庭園で生きている植物の「声」を担当している“メッセンジャー”。植物から発せられた“目には見えない声”(劇中ではタマ)を人間たちにお届けるために、見えざる使者たちは目に見
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2000年に旗揚げし、わずか3年で3000人の動員を記録し、結成5周年の今作で本多劇場を初占拠した毛皮族による、奇行乱行愚行の限りを尽くした威勢よすぎのネオアングラ演劇?! 2005年作品。柏木と安田、ふたりの若者の懺悔録。銭源氏と名乗って遊女と戯れ、ホステスに貢がせた金で豪遊している安田だが、実は借金苦で身も心も崩壊寸前。一方「笑い」に目覚めた柏木は、世界を救うコメディアンを目指すが、自身の才