“pH”とは、物質の酸性/アルカリ性の度合を示す用語。パフォーマンスは二項対立の図式にそって13のphases ー 問い/答え、イメージ/言葉、事実/虚構、拡張/圧縮、公/私、現実/非現実、攻撃/防御、緊張/弛緩、生産/再生産、男/女、外/内、そして最後に第一場と最終場に共通する開始/終焉/再開 ー から構成されている。
細長いパフォーマンス・エリアの両側2階の客席から観客は舞台を覗き込むように見下ろす。上下に設置された2機のコンピューター制御されたトラス(バー)が舞台の端から端へと移動し、常時パフォーマーの動きを制限する。上方のトラスには、6台のスライド・プロジェクターが配置され、パフォーマーを監視・追跡し、あるいは、誘発・誘導する様々なイメージを床面に投射する。下方のトラスは床から45cmの高さに設置され、パフォーマンス・エリアを横切るように移動し、パフォーマーは床に横たわってトラスをやり過ごすか、飛び越えなければならない。
“pH”のコンセプトのもと、インスタレーションや印刷物、ビデオなど、複数のメディアで展開された。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1984年結成。ヴィジュアル・アート、映像、コンピューター・プログラミング、音楽、ダンスなど、様々な分野の複数のアーティストによって構成される。プロジェクト毎に参加メンバーが変化して制作される作品は、既成のジャンルにとらわれない、あらゆる表現の形態を横断するマルチメディア・アートとして国内外で発表されている。
-1997年フランスでレジデンス制作し初演されたパフォーマンス作品。舞台は何も無い真白な空間で、半円筒形に張られた白いスクリーンだけで構成される。強力なストロボ照明によるホワイトアウトの創出と強烈な音響・映像。「自己と非自己のボーダー」「生と死の間に横たわるグレイ・ゾーン」などに関するさまざまな考察が試みられた。 グループのリーダー的存在だった古橋悌二が、1995年の死の直前に書き残した次回作のコ
日本の現代演劇ポスターデジタル化プロジェクト2023
150点の現代演劇公演のポスターをアーカイブ。公演のキービジュアルがデジタル展開され難い、1960年代から80年代を中心に、紙で現存するポスターをデジタル化。ポスターのセレクションは、1960年代以降の舞台芸術系のポスターを収集・保存、これまでも研究や数々の展覧会に協力する等、演劇公演のポスターに造詣が深い、ポスターハリス・カンパニー社代表の笹目浩之氏が担当。