本作品“BU” は、主に「舞」・「武」・「無」の3つの「ぶ」をアイデアの中心に据え、
自分自身の人間として、そしてアーティストとしてのアイデンティティーを自分
の中に見つけるために作りました。舞、武、無、歩、撫、不などたくさんの「ぶ」から
得たアイデアをもとに進むべき道を探すために作った作品です。
道はどこで始まり、どこで終わるのだろう?
(中略)
もし刀を握ったその瞬間
が始まりで死が終わりだとするならば、私はいつからこの刀を持っているのだろ
う? (中略) 刀を振りかざしても眼前の暗闇を切り裂くことはできない。
髪の毛のように細い光は遠いままである。ふと手をみる。最初から刀なんて持って
いなかったのだ。私はまだ道の始まりにすら立っていないのだろうか?
(冒頭テキストより抜粋、日本語訳)
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
先日、行きつけの店の店長さんに散髪してもらっていた時、髪を「切る」に対し過不足なく「切って」いて、そうかと思い当たったことがありました。張り切るでも慣れるでも緩むでも表現するでも好き嫌いもなく、ある動詞を過不足なく体現することは実際とても難しい。日々同じ動詞に向き合う中で、飽きず過不足ない状態に辿り着くことについて、考えるところがありました。以前ジャズピアニストが、究極のドミソが弾けたらと話してい
作品ノート:白い紙から何がうまれるか?神様は白い?苦労をすると白髪が増える?白という色の印象、言葉の印象、白い物の印象、白の魅力。真っ白なところに様々な白を重ねていく。カタチにならなさそうな白を、カラダでカタチにしていく。白から始まるすべてのもの。そして、そこから一人の人物像が浮き上がる。
《作品ノート》「記録」に焦点をあてた本作品では、「いま」をとどめようとする行為である「記録」と舞台でのライブ表現によって、つかんだ先からさらさらとすり抜けていく「いま」というものの感触を表現する。
[作品ノート]うつろいさまよいつづける流れかたちにはまりたい衝動かたちからのがれたい衝動そのはざまでおどる