本作品“BU” は、主に「舞」・「武」・「無」の3つの「ぶ」をアイデアの中心に据え、
自分自身の人間として、そしてアーティストとしてのアイデンティティーを自分
の中に見つけるために作りました。舞、武、無、歩、撫、不などたくさんの「ぶ」から
得たアイデアをもとに進むべき道を探すために作った作品です。
道はどこで始まり、どこで終わるのだろう?
(中略)
もし刀を握ったその瞬間
が始まりで死が終わりだとするならば、私はいつからこの刀を持っているのだろ
う? (中略) 刀を振りかざしても眼前の暗闇を切り裂くことはできない。
髪の毛のように細い光は遠いままである。ふと手をみる。最初から刀なんて持って
いなかったのだ。私はまだ道の始まりにすら立っていないのだろうか?
(冒頭テキストより抜粋、日本語訳)
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
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[作品ノート]うつろいさまよいつづける流れかたちにはまりたい衝動かたちからのがれたい衝動そのはざまでおどる