謎の浮世絵師・東洲斎写楽。たった10ヶ月の間に、154点余の作品を残し、忽然と消えた
東洲斎写楽、それは…誰?
寛政6年(1794)1月。喜多川歌麿(小西遼生)の美人大首絵が大人気の江戸。己の絵で一儲けを企む男がいた。男の名は斎藤十郎兵衛(橋本さとし)。江戸・阿波藩蜂須賀家お抱えの能役者だ。ある日、友人・与七(東山義久・栗山航/Wキャスト)と共に繰り出した江戸の盛り場で、似顔絵描きと名乗る不思議な女・おせい(中川翔子)と出会う。その筆力に計り知れない才能を直感した十郎兵衛は、おせいの絵を自分の作として版元・蔦屋重三郎(村井國夫)に持ち込んだ。
「雅号は・・・写楽だ。写すのが楽しいと書いて写楽。東の島・東洲斎、東洲斎写楽!」
寛政6年五月興行の役者絵、大判28枚が刷り上がる。
かつてない画風で「東州斎写楽」の名は瞬く間に江戸中に知れ渡り、歌麿、大田南畝(吉野圭吾)、鉄蔵〈勝川春朗〉(山崎樹範)ら時の文化人が集まる吉原の宴席でもその話で盛り上がっていた。そこには、人の有り様や心の底まで描き出す写楽の絵に恐れを抱く、人気一番の花魁、浮雲(壮一帆)もいた。一方おせいは十郎兵衛が用意した仕事場で、ただただ・・・・・・絵を描いていた。そこへ現れる、蔦屋と鉄蔵、十郎兵衛と与七。
「この五人だ。五人で江戸にでっけえ写楽の絵を描こうじゃねえか」
「写楽」の名声はいよいよ高まっていく。十郎兵衛、おせい、浮雲、そして若き日の十返舎一九・与七、後に葛飾北斎・鉄藏、そして喜多川歌麿、蔦屋重三郎ら、寛政の世に生を受け激しい情念を燃やす彼らが「写楽」という激流にどう立ち向かうのか・・・・・・。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
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