謎の浮世絵師・東洲斎写楽。たった10ヶ月の間に、154点余の作品を残し、忽然と消えた東洲斎写楽、それは…誰?寛政6年(1794)1月。喜多川歌麿(小西遼生)の美人大首絵が大人気の江戸。己の絵で一儲けを企む男がいた。男の名は斎藤十郎兵衛(橋本さとし)。江戸・阿波藩蜂須賀家お抱えの能役者だ。ある日、友人・与七(東山義久・栗山航/Wキャスト)と共に繰り出した江戸の盛り場で、似顔絵描きと名乗る不思議な女・
同じ刻(とき)に生を受けた兄弟がいた。兄は父を愛し、弟も父を愛した。兄は母を知らず、弟も母を知らない。兄は黒闇の先に光を求め、弟は白光の中で闇を恐れた。1994年、長崎。信谷大地(風間杜夫)は、真珠の加工・販売会社を経営していた。長男・勇(松下優也)は高校卒業後、職を転々とし落ち着かない。大地は大学へ進学のため東京へ出た双子の弟・光(平間壮一)に大きな期待を寄せていた。勇は恋人・花苗(清水くるみ)
華やかさと暗部を抱えた1930年代の上演、異国情緒溢れる租界のジャスクラブを舞台に、歴史に秘められた恋と濃密な人間ドラマが、生のジャズバントの演奏と共に、鮮やかに描かれる。1939年(昭和14年)、中国・上海。当時、ここはイギリス、フランス、アメリカ、ロシア、そして日本などから多くの人々が移住。租界と呼ばれる居留地は発展し、異国情緒溢れる都市として<東洋のパリ>や<魔都>とも称されるほど繁栄してい
社団法人日本劇団協議会10周年記念
『リチャード三世』『リア王』『ロミオとジュリエット』『ハムレット』など、シェイクスピアが生涯に残した数々の作品の筋立てを、縦に横にと織り込んだまさにシェイクスピアづくしのこの作品。1974年に初演され、以後一度も顧みられることのなかった井上ひさしの幻の傑作を、いのうえひでのり(劇団☆新感線).が演出。その華麗な、そして儚い世界が今よみがえる。
異才、後藤ひろひとが仕掛けた罠…伝説の衝撃を超える震撼のラスト!笑いの扉を開けると、底なしの恐怖が、待っていた…売れない童話作家の平川(成河)が披露する奇想天外な童話に、近所の子供たちは大はしゃぎ。けれども、童話の登場人物や題名はレスラーの名前、テーマも"三流大学出身より高卒の方がまし"だから、子どもの親からはクレームばかり。公園に集まる子供たちの中には、へんてこ童話の主人公になりきって現れる奇妙
赤坂ACTシアター開場5周年記念シリーズ第1弾にして、松山ケンイチ初舞台作品。勘違いから1年早く羽化してしまった蝉の若者ゴッホが、恋人との約束を守るために自らの運命と闘う姿を描いたファンタジックな作品。2000年に解散した関西の人気劇団“惑星ピスタチオ”の座付作家兼演出家を務めた西田シャトナー演出。