高校2年生のユウキは、自宅の庭に祖父が建てた物置に半ば引きこもっている。
部活はやめた。進路は見えない。
孤島のような物置には電気も家具もある。
通販サイトでポチっとすれば、宅配も届く。
雨が強く降るある夜、近所には避難警報も出ていたがユウキはずっと物置にいた。
夜が明けると周囲は一変していた。まるで物置ごと違う場所に移動したようだ。
ユウキが住む物置は、その後もさまざまな場所へと旅をする。
フリーターのレナは、とある仕事に採用される。現場での力仕事らしい。暴風雨の中現場に向かうレナの目前で、バイトの一人が暴風の犠牲となる。かなりブラックなバイトだ。バイトの現場は、あらゆる場所を転々とする。
否応なしに旅に連れ出された高校生のユウキと、行きがかりでブラックバイトに引きずり込まれたレナが、多種多様な他人の言い分や生き方を見聞きし、一歩踏み出す物語。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団うりんこは創立47年の歴史を持つ児童演劇の専門劇団です。
都では、朝廷が二つに分かれて争っていた南北朝の頃のお話です。瀬戸内海の土岐島に、おもんという女の子と八兵衛爺とが暮らしておりました。この爺は、若いころ倭寇として遠く・朝鮮・中国の沿岸で活躍しておりましたが、ある海戦で、瀕死の中国人の女から預かったのが赤ん坊のおもんだったのです。ですから爺やは「おもんのかかやんは、じゅごんになって、西の海へおとうを探しに行っとる」と言いきかせて育てました。それを固く
このおはなしは、スウェーデンの演出家バーント・ウーグルンドさんとうりんこの役者たちがたくさんの時間を重ねてできあがりました。スウェーデンの演劇は、ひとりひとりと目をあわせて、やさしく語りかけることからはじまります。そして、こどもたちに空想や創造の翼をあたえ、人生をあるがままに伝えてくれます。このおはなしは、こどものための演劇の魅力にあふれています。みなさんは、遠いスウェーデンのおはなしではなく、自
一個の古い革のトランクがある。ヤーコブとラウラが大事にしてきたトランクだ。その鞄の中には、様々な記憶と懐かしい他人たちとそして会いたくなる風景がいっぱいつまっている。ヨーンじいちゃんの登場は、言ってみればシルマー家に投げ込まれたひとつの石のようなものだった。自由で率直で誇り高く生きているヨーン。がそれを人たちは風変りだと思うのだった。実際ヤーコブとラウラも初めのうちはヨーンじいちゃんがなにをしでか
手塚治虫の「ブッダ」を原作に、シャカ族の王子という与えられた身分を捨てて、自らの運命を自らの力で作り出そうとするシッダルタの成長を追いながら、青年シッダルタが”生きてある意味”を知っていく姿を熱い共感の中でダイナミックに描いている作品。