敗戦の夏、気象台の人々は気象関係の一切の資料を焼かなければならなかった。アメリカの占領により軍部は解体され、気象台もその傘下から解き放たれた。しかし焼却された資料には、暗号解読の乱数表などの特務班の資料だけでなく、気象部員の苦心の結晶である調査研究の集積が含まれていた。国家の管理のもとに、気象台はその自由な気象の精神を潰されていく。日本の民主化と反動へ移り変わる嵐の時代を舞台に、二人の気象人の生き方を描く。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1954年創立(劇団三期会1967年東京演劇アンサンブルに改名)。演出家広渡常敏を中心にベルトルト・ブレヒトの『今日の世界は演劇によって表現できるか?』を問い続け、現代演劇の創造を続けている。
1977年東京武蔵関‘ブレヒトの芝居小屋’を拠点として、日本・海外の創作、翻訳戯曲を上演。海外公演や全国演劇鑑賞会、学校の演劇鑑賞教室などで旅公演を行っている。児童演劇も創立当初から全国のおやこ劇場とともに沢山の作品をうみだしてきた。講演会、シンポジウムなどで地域との交流など活動は幅広い。
2019年本拠地を埼玉県に移し‘野火止RAUM’がはじまった。
維新後、官から支給された農地に入植した三代つづく開拓農家安倍林檎園。三代目園主正義は、林檎園経営に厭いて鉱山に手を出し、借金を重ねる。主人のいない林檎園を守るのは、正義の弟で作家志望の信胤、正義の娘道子と正義の母の寿々。常雇いの今朝吉に助けられながら何とか踏ん張ってきたが、とうとうこの土地を手放すことに・・・。「いや、おれたちは、ここを出てゆくほうがいいんだよ。ここにいるかぎり、頭にちょんまげをの
悲恋の伝説のある湖アウルレイク。マイはこの湖のほとりに瀟洒な家を創る。いつか戻ってくるだろうと待ち続けた音楽家の夫ロバートが5年ぶりに帰還した。マイの祖母で百歳になるフレクローンおばあちゃん、マイのおばのジュリーとアグネス、マイの姉妹コニーとベック、そして語り手としても登場する娘のミリー、男に振りまわされながら生きる女たちのそれぞれの物語が交錯する。一年後、マイの幸福に亀裂が入る。
小さな山の分教場に、外国人のような子が転校してくる。その子がいる所では風がどうと吹いて教室のガラス戸はガタガタ鳴り、山や萱や栗の木はみんな揺れました。みんなこの転校生高田三郎を、恐れと憧れをこめて、風の神「風の又三郎」だと思いこみます。山の子ども達は三郎と一緒に野山を駆け、馬を追い、滝壺に飛び込みま。いつも風が、どっどど どどう と吹きこどもたちの昂揚した心を、日常から心象の世界へと導くのです。三
初日の幕が開く直前、パレスチナの俳優が一人こない。俳優たちは、満席の客を前に、この危機をどう乗り越えようか途方に暮れる。すべてを賭けて稽古してきた日々を思いながら、俳優たちは即興で舞台をやり遂げようとする。ティティはパレスチナを語り、日本人、在日朝鮮人は自分を語る。わたしたちは何故演劇をやっているのか?わたしたち、とは何なのか?パレスチナと日本の異なった現実が交錯し、溶けあい、同時代を生きるわたし
