平成15年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、フランスで研修した山上優の翻訳・演出・出演公演。
2005年にパリのパレ・ロワイヤル劇場で初演し、2年半で600回以上のロングラン公演を行ったローラン・バフィの大ヒット作。その後国内ツアーを経て海外でも上演され、このたび日本初演。
TOC(Trouble obsessinnel compulsif =強迫性障害)治療の専門医ステーン博士は、その道の世界的権威。国際的に評判のこの神経精神科医は2、3年に一度しかフランスでは診療をしないし、決して同じ患者を二度診ることはない。数年掛かりで予約を取りつけた悩み多き人々が、ステーン氏のもとに一人また一人と訪れる。気が付けば6人の患者たちでひしめき合う待合室。そこへ、出先からの飛行機の遅れで肝心の先生が到着しないとの知らせが入る。さて、混沌の中、帰るに帰れない6人がとった行動とは・・・。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
日本劇団協議会は、文部省認可の現代演劇で唯一の社団法人として、 1992年6月30日、新劇団協議会を母体として設立されました。 その後2008年12月の公益法人制度改革関連3法の施行を受け、 2012年3月内閣総理大臣より公益社団法人の認定を受け、同年4月1日に登記しました。 正会員は演劇創造団体で、2020年12月現在51団体が加盟。 現代演劇の振興に関する事業を行い、演劇創造団体間の交流・連携を図り、 芸術文化の発展向上に寄与することを目的とし活動しています。
「日本の劇」戯曲賞2010最優秀賞を受賞した今井一隆の作品。北関東のとある小さな町。ガラス屋に婿養子に入った兄(信一)のもとへ、弟(信二)が金の無心に訪れる。信二は過去に法事の金を使い込んだことがあり、信一にそのことを蒸し返されると、用事を言い出せぬまま帰って行く。そしてそのまま行方知れずになった。信二が父から継いだ工場が倒産し、兄弟たちの実家は人手に渡ろうとしていた。
平成21年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、イギリスで1年間研修した上村聡史の演出公演。2005年7月7日、イギリスロンドンで起こった地下鉄・バス連続爆破テロ事件。56名の人生を一瞬にして奪い、世界中を震撼させた。死亡した人の中には4名の実行犯も含まれていた。舞台は事件の前、数日間のそれぞれのドラマである。近親相姦にふける姉弟、報告書の作成に追われるキャリアウーマン、女性教師にしつこく
平成15年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、イギリスロンドンで1年間研修した土田英生の作・演出公演。いつの話なのかは分からない。ロンドンにある日本食レストラン「有栖川」。日本食が定着しているので、どこの日本食レストランも地元の人などで賑わうのだが、ここだけは違った。ロンドンの生活に馴染めない日本人たちの吹きだまりなのだ。だったら日本に帰ればいいのにと思うような人ばかりが集まっている。例
「日本の劇」戯曲賞2014最優秀賞を受賞した原田ゆうの作品。昭和13年の春、新美正八(南吉)は望む職を得られずにいたが、漸く女子学校の教職に就くことができた。童話作家としても知られるようになり、いよいよ人生が拓けていくかに見えた。しかし、病が正八の身体を静かに蝕んでいき・・・。正八を見守る実父と継母、幼馴染み・ちゑとの恋愛、正八を慕う女生徒、幼い頃に逝った実母への思い、そして、文学への情熱。童話作