トロイア戦争の原因を巡って語り始めるコロス。トロイア王子パリスによって連れ去られたスパルタ王メネラオスの妻ヘレネを奪回するためにギリシャ軍が集結する。
トロイアへ向けて出航したギリシャ軍は、女神アルテミスの力によってアウリスに足止めされていた。女神は総大将アガメムノンの長女イピゲネイアを生贄に捧げることを要求。妻クリュタイムネストラの必死の嘆願も振り切りその要求に応えようとするアガメムノン。イピゲネイア本人も遂には軍のために犠牲になることを決意する…
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
「マイ・チルドレン! マイ・アフリカ!」は一九八九年にヨハネスブルグで初演、その翌年ロンドンのナショナル・シアターに招かれ評価を得た作品です。社会との調和を尊ぶ古いタイプの理想主義者である黒人教師。絶望感の中から自由を求めて暴走する黒人の教え子。人種差別反対の尊さに目覚めた白人の女子高校生。たった三人の登場人物で、友情と愛情と信頼を無残に打ち砕く南ア社会の現実を描ききったこの作品は、アパルトヘイ
自由主義のバンダーホフ家の次女が結婚する相手トニーは、大会社の二代目社長の息子。婚前の家族顔合わせを約束するが、トニー一家が日を間違えてやって来てしまう。対照的な二つの家族が巻き起こす騒動を描く。
嘉永六年、ペリーが浦賀に来航し、泰平の夢破れた江戸幕府。安政三年には下田に着任した総領事ハルリスによって、日米通商条約の締結を迫られる。対応に苦慮した下田奉行所はハルリスの看護人として、新内お吉と呼ばれる名妓お吉を差し出すこととした。 船大工の鶴松という言い交わした男のいるお吉は、はじめきっぱりと拒絶するが、奉行所の役人や名主、恋しい鶴松にまで説得されて、泣く泣く領事館の置かれた玉泉寺に通うこと
その昔マグロ景気に湧いた宮崎・油津でテキ屋を仕切っていた金丸一家。羽振り良く暮らしていたが、終戦の混乱期、愚連隊にショバを荒らされ町を追われる。組長の重蔵は妻と娘だけを連れ細々と露天商をしながら暮らしていた。しかし油津に残してきた先代組長が「もう一度ショバを取り戻したい」と口にしていることを耳にする。重蔵とは反対に気性の荒い性格の妻・敏子は辰蔵の願いを叶えようと発奮。20年ぶりに油津へと帰るのだっ