クロアチア・ザグレブに建つ蔦の絡まる邸を舞台にした4世帯の女たちを中心にしたコス一家の物語。
1945年11月、第二次世界大戦後パルチザンだったローズは、ナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。そこは彼女の母親モニカがかつてメイドとして雇われていた家、そして生後2日のローズを抱えたモニカを追い出した家族の家だった。そこでローズは国防軍だった夫と生まれて間もない赤ん坊のマーシャと母親のモニカ、そして家に隠れていたこの家の元持ち主の娘カロリーナと生活を始める。
1990年1月ユーゴスラヴィア分断が決定づけられた日は、ローズの葬式の日。ローズの夫、カロリーナ、マーシャの夫ヴラド、娘のアリサとルツィア、妹のドゥーニャ、妹の夫たちが集まっている。
2011年11月クロアチアがEU加盟を固めた年。ルツィアの結婚式を翌日に控えた中、長らく親元を離れてイギリスで暮らしていたアリサが帰ってきている。
この家は3家族が共同で使っていたが、ルツィアの夫は他の家族を追い出し、この家を元の姿に戻すため、これまでの家の歴史を否定している。
この3度の冬を行き来して物語が進む。描かれているのは政治に翻弄され、時代の波にもまれながらもどう生きるべきかと戦う女と男の姿である。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
とある町の郊外。春とはいえまだ寒い夜。プスイギンとシルワーの二人の若者は、酒場で知り合った娘たちと飲み明かそうとこの村までやってきたのだが、娘たちに放り出されて一夜の宿を求めて歩き回るはめに。最終列車は出てしまい、寒さに耐えかねた二人はサラファーノフ家の扉をたたく。 サラファーノフ家はサラファーノフと娘のニーナ、息子のワーセンカの三人家族。他に泊めてくれる家はなく、プスイギンは思いついた出まかせ
生涯に93回引っ越したという北斎が僅かな家具道具を載せた大八車を曳き、娘のおえいが押している場面から始まる。絵を描く事にしか興味がない葛飾北斎、絵師としてまるでうだつの上がらない歌川国芳、武士でありながらいずれは絵の道に専念したいと願う渡辺崋山。彼らは今日も北斎の家に集い、議論を戦わせていた。そこには北斎の弟子で、腕はいいのに師匠の世話ばかりしている蹄斎北馬、父北斎に振り回されながら、やがては自分
吉原の三味線芸者お園は、文久三年、攘夷論と開港論の渦巻く横浜の遊郭岩亀楼に流れ着いた。そこには、同じ吉原で花魁だった亀游が病に臥せっていた。岩亀楼の通訳藤吉とお園の愛情溢れる看病で病の癒えた亀游は久し振りに店に出た。その座敷にはアメリカの商人イルウスの通訳として、想い人の藤吉がいた。亀游は悲運なこの出会いに失神し、藤吉は狼狽する。イルウスが亀游の美しさに感嘆し、身請けすると言い出すと、岩亀楼の主
舅と嫁。そして短大へ通う娘、時折北海道から帰ってくる大学生の息子。東京の何処にでもあるたたずまいの家庭。嫁の佐和子は夫を過労死で亡くし、それに続いて姑も病死する。佐和子はこの家にとどまり舅の宗一と十数年をこの家で暮し続けてきた。佐和子は宗一の老後や子供たちのことを考え、家の建て替えを決意する。そこへ、宗一の実の娘が海外生活を終え、夫と帰国する。そして二人はこの土地に新たに家を建て、宗一と共に住むと
