まつりや芸能は、庶民の生きるエネルギーそのものです。人と人、人と自然がともに生きていくことの喜び、みのり豊かなふるさとへの願い、さまざまな苦難を乗り越え共同する心などが、まつりや芸能に込められています。自然の息吹やいのちの営みを感じにくい現代社会にあってまつりや芸能は、私たちに生きる力を与えてくれるものです。みんながのびのびと輝く明日へ願いを込めて、この作品を届けます。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
日本の太鼓や踊り・唄や和楽器をで構成した民族芸能の舞台公演をしている専門の創造団体です。公演対象は、保育園・幼稚園、小学校中学校高校大学などの学校、障がい者やお年寄りの福祉施設での鑑賞会、イベント・アトラクションへの出演、一般のホールでの地域自主公演など、子どもからお年寄りまで三世代の老若男女に鑑賞していただいています。太鼓や民舞・和楽器の普及活動として講習会も幅広くおこない、保育や教育の現場、学校での研修会、伝統文化体験などのプログラムも進めています。
日本の太鼓や踊りは、さまざまなお祭りの中で囃されてきました。お祭りは、ハレの日の行事として、世の中が平和で穏やかに暮らせますように、病気や怪我をすることなく過ごせますように、作物がたくさん実りますように、といった人々の願いを込めておこなわれてきました。昔も今も変わらず日々を精一杯生きる人々の切実な願いを太鼓や踊り・唄に込めて、今を生きる私たちもお互いに囃し囃され、力を合わせていこうという舞台を創り
民族芸能や季節ごとの行事、子守唄やわらべ唄には、子どもの健やかな成長を願うものが数多くあります。子どもは社会の宝物。そして遊びは心の食べ物です。おいしいご飯をたくさん食べて大きくなるように、たくさん遊んで、たくさんふれ合って、祖先から受け継がれてきた愛情いっぱいの芸能で、子どもたちを包み込みたい。お母さんお父さんの膝の上でいっしょに唄って、囃して、遊んで、楽しんで、この作品のささやかなひとときが大
北は北海道にはるか昔から暮らすアイヌ民族の踊り、南は日本最南端の沖縄の踊り、東北の花笠音頭、東京の獅子舞など、この作品ではそれぞれの地域の気候風土によって独特の発展をしてきた個性豊かな芸能を取り上げます。「結」とは元々、農作業などの助け合いという意味です。沖縄では「結いまーる」という言葉であったり、東北では「結っこ」、アイヌ語では縄などをきつく締めることを「ユプ」といい、日本語の「結い」の語源とも
人間は本来、社会の中でいろいろないのちとつながって生きるもの、そうした本来のあり方を生き生きと伝えてくれるものの一つが祭りや芸能です。それは今でも、自然災害や困難を乗り越える力の源にもなっています。民族芸能が持つつながる力、生きる力、乗り越える力を感じ合いたい。「あした」が文字通り「明るい日」と感じられるように、希望を忘れずに胸を張って「あしたへ向かって」生きる力となるようなエネルギーが湧いてくる