演劇
アーカイブのみ

Baling(バリン)

Baling(バリン)
撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局
Baling(バリン)
撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局
Baling(バリン)
撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局
Baling(バリン)
撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局
Baling(バリン)
撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局
Baling(バリン)
Baling(バリン)
Baling(バリン)
Baling(バリン)
Baling(バリン)
演劇
アーカイブのみ

Baling(バリン)

1980年代に設立されたマレーシアのファイブ・アーツ・センターは、アクティビストやプロデューサーが主体的に参加する活動体として、彼の地のアートシーンにおいて強い存在感を放っている。本作『Baling(バリン)』の演出を務めるマーク・テは、そのファイブ・アーツ・センターの一員であり、演出家、キュレーター、研究者と多くの顔を持つ。

本作で取り上げる「バリン会談」とは、1955年、現政権(マラヤ連邦)とマラヤ共産党の首脳が直接対話をしたことで、マラヤ非常事態/革命闘争を終結させるための試みとして世界中の注目を集めた出来事。彼はこの会談に関心を寄せ、2005年以来実際の会談の採録を用いたドキュメンタリー・パフォーマンスの連作を上演。本作はその試みの集大成ともいえる。

会談記録やニュース映像などを用いた会談の再現の合間に、中心人物の一人であるマラヤ共産党書記長チン・ペンのイメージ形成をめぐる考察を織り交ぜることで、絶えず変形され修正されてゆく歴史のプロセスを検証する。アクティヴィストでもある4人の俳優が、個々の信条・思想的背景を背負ったまま演じることで、60年以上前の出来事と現代とが鮮やかに交錯する本作。公に語られずにきた歴史を明るみに出すだけではなく、我々に歴史への複眼的な思考を促すはずだ。

※以上、2016年時点の情報

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
KYOTO EXPERIMENT
収録日
2016/10/22(Sat)
権利処理状況
アーカイブのみ
字幕データ
日本語
映像分数
100分

作品情報

上演情報
2016/10/22(Sat)~2016/10/24(Mon)ロームシアター京都 ノースホール(京都府)
出演者・
スタッフ
クリエイティブプロデューサー
ジューン・タン
プロダクションデザイナー
ウォン・テシィ
ビジュアルプロジェクションデザイナー
ファーミ・レザ
照明デザイナー
シャムスル・アズハー
プロダクションアシスタント、ツアーマネージャー
ヴィヴィアン・ウォー
字幕翻訳
新井 知行
共同製作
KYOTO EXPERIMENT
舞台監督
尾﨑 聡
舞台
伴田 正巳(京都舞台美術製作所)
照明
葭田野 浩介(RYU)
音響
大久保 歩(KWAT)
衣装
清川 敦子

上演団体情報

マレーシアの演出家、キュレーター、研究者。歴史や記憶、都市といったテーマで幅広いプロジェクトに携わっている。主にパフォーマンスや教育の分野でコラボレーションを行っているが、展覧会やニューメディア、執筆、社会活動といった分野でも活躍している。
ロンドン大学ゴールドスミス校芸術政治専攻で修士課程を修了、現在はマレーシアのサンウェイ大学のパフォーマンス・メディア科で教鞭を取っている。マレーシアのアーティスト、アクティヴィスト、プロデューサーからなる共同体、ファイブ・アーツ・センターのメンバーでもある。