舞台は海辺にあるお屋敷。そこには鳥類学者の男が住み、定期的に夕暮れ時に取りの数を数える夕べを開いている。カニが大発生したある日、スポーツカーでニワのビーナス像を壊したハトサブレ工場の女工は、その償いとしてお屋敷の住み込みとして働くこととなる。彼女の身請け金を捻出しようと工場長を殺す女工頭はその金を使い込み、お屋敷暮らしをねたむ女工仲間はラスベガスへと思いを馳せ、協会再建のためお屋敷でアルバイトをする神父は女工に一目惚れ……と、彼らは自分達の欲望につき動かされ、そして流されて行く。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
西島明が早稲田大学在学中に演劇ユニット「三軒茶家」を立ち上げ、1993年に「ベターポーヅ」として独立した。旗揚げ公演は『御大切』。2007年『4人の美容師見習い』をもって解散した。