文明のパレードであり、物質のパレードである。野外劇場で初演され、日本の「舞台芸術の新しい領域を開いた」と評される作品。台詞を全く用いず、従来の演劇、舞踊といった枠組みを越えて新たな劇表現を獲得したこの作品は、パパ・タラフマラの大きな転換点となった。人の生み出した物が、むしろ人を動かして先へ先へと進んでいく。そのような文明のエネルギーを視覚化し、生命と物のパレードとして描く。ロケットを想起さ せる7
海と横丁の物語故郷の、海辺の町を舞台に、様々な人間模様や風景が描かれる。小池が故郷をモチーフに制作。日本という風土を強く意識させる。世界中の一流劇場で公演し続けてきた作品。演出家小池博史の原風景である、60年代の海辺の町をモチーフとした作品。 「船」とはその町と外の世界を結ぶもの、外の世界への出口でもある。ノスタル ジーに満ちた海辺の町の光景を詩情を湛えて描きつつ、人間の内にある素朴 で満たされな
舞台は海辺にあるお屋敷。そこには鳥類学者の男が住み、定期的に夕暮れ時に取りの数を数える夕べを開いている。カニが大発生したある日、スポーツカーでニワのビーナス像を壊したハトサブレ工場の女工は、その償いとしてお屋敷の住み込みとして働くこととなる。彼女の身請け金を捻出しようと工場長を殺す女工頭はその金を使い込み、お屋敷暮らしをねたむ女工仲間はラスベガスへと思いを馳せ、協会再建のためお屋敷でアルバイトをす