劇団夢の遊眠社第29回公演
劇団夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年、科学万博つくば'85エキスポホール、パルコ劇場など。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。
その後、1988年7月には第1回ニューヨーク国際芸術祭参加作品としてBAMマジェスティック・シアターで上演。同年7月にはパルテノン多摩野外特設劇場で上演された。
<あらすじ>
『石舞台星七変化』の第二作は、「空飛ぶコツ」の謎をめぐる物語である。三人の女騎士「ワル」「キュー」「レ?」は、「トカゲ」を不老不死にしてこのコツを託した。やがてハレー彗星が天空に現れる時がきた。「生神教授」、「生仏助教授」、そして父の敵を討とうとする「民子」、三者の追いかけっこの後、「トブ・ソーヤ」とトカゲは、気球に乗って四十日間で宇宙を一周する冒険に旅立つ。
夏休みの宿題帳からはじまった物語は、やがて、時間を放浪するトガゲの苦悩へと行き着く。トカゲはかつて、化石の森で本物のトム・ソーヤを刺し殺した。トカゲは、罪滅ぼしのために、菊池寛の小説『恩讐の彼方に』の福原市九郎となって、青の洞門を掘っている。現実とフィクションが交錯する。
楽しいはずの夏休みは、実は追跡者に与えられた期限であり、障がいを持って生まれた胎児の限られた時間であると示される。
初演は1985年、科学万博つくば’85エキスポホールの球状の屋根を生かした演出。今回アーカーヴに収録されたのは、1986年に1日で三部作一挙連続上演されたときの映像である。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1993年に劇作家・演出家・俳優の野田秀樹によって設立。以降、NODA・MAPは毎回新しいクリエイティブチームと俳優を起用し、大小さまざまは規模の演劇作品をプロデュース・制作を行う。
主な作品に、『キル』『パンドラの鐘』『オイル』『赤鬼』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、数々の話題作を発表。
野田は歌舞伎やオペラの脚本・演出も手掛けるなど、演劇界を超えた精力的な創作活動を行う。また海外の演劇人とも創作を行い、これまで日本を含む 12カ国18都市で上演。22年9月にはロンドンで『Q』: A Night At The Kabuki を上演し好評を博すなど、国内外問わず意欲的に活動をしている。
劇団夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年、近鉄劇場・本多劇場など全国縦断公演を実現。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。<あらすじ>『石舞台星七変化』を締めくくる第三作では、三人の女騎士たちは、神々から追放されている。「第三の男」は、掌の生命線と記憶を失った男と
劇団 夢の遊眠社第43回公演・解散公演
1981年10月、駒場小劇場で初演された初期の代表作。92年9月~11月、劇団 夢の遊眠社解散公演として、近鉄劇場、シアターアプルで上演された舞台を本アーカイヴに収録した。<あらすじ>無法松は、百十億年のあいだ、人力車を引き続けてきたのだが、車にのっていたはずの「ぼんぼん」が消えた。ゼンダの森にある城の前、赤頭巾という少年が、門を押し入ろうとしている。少年十字軍を気取っている三人トーマ、ユリスモー
近松門左衛門の「国性爺合戦」を下敷きに縦横無尽にアダプテーションする爽快スペクタル劇。近松門左衛門の「国性爺合戦」は17世紀の中国を舞台にした作品である。野田版は、国家というものが生まれつつある頃、(日本でいえば)3世紀ころの話になっている。あるところのある人々が、国という共同体を創ろうとしていた時代の物語。原作では漢人、日本人、満人、という三者の関係で描かれているものが、国家の外と内、中心と周縁
NODA・MAP番外公演
10秒に一度、何かが起こる……ユーモアと戦慄の75分!!演劇史に燦然と輝く野田秀樹最大の衝撃作!これまで10カ国14都市で上演、各地で称賛され続けてきた本作は、いつの時代でも繰り返される“報復の連鎖”を、観る者の想像力を刺激しながら描き出す。幕が開いたが最後、ひたすら落ちていくだけのジェットコースターにでも乗っているかのような物語。<STORY>家路を急ぐ平凡なサラリーマンの井戸が自宅の前で遭遇し