劇団 夢の遊眠社第43回公演・解散公演
1981年10月、駒場小劇場で初演された初期の代表作。92年9月~11月、劇団 夢の遊眠社解散公演として、近鉄劇場、シアターアプルで上演された舞台を本アーカイヴに収録した。<あらすじ>無法松は、百十億年のあいだ、人力車を引き続けてきたのだが、車にのっていたはずの「ぼんぼん」が消えた。ゼンダの森にある城の前、赤頭巾という少年が、門を押し入ろうとしている。少年十字軍を気取っている三人トーマ、ユリスモー
能楽「海人」と「源氏物語」のエピソードを現代社会で起きた事件にとり込み、重層的かつサスペンスフルな展開をみせる本作。ロンドンバージョンでキャサリン・ハンターが演じた放火犯・ユミを演じるのは大竹しのぶ。次から次へと人格が入れ替わっていく難役に、日本を代表する演技派女優が挑む。ユミの精神鑑定を行う医師役には、ロンドンバージョンと同じく野田秀樹。これが14年ぶりの舞台共演となる2人の対決に注目だ。ほか、
近松門左衛門の「国性爺合戦」を下敷きに縦横無尽にアダプテーションする爽快スペクタル劇。近松門左衛門の「国性爺合戦」は17世紀の中国を舞台にした作品である。野田版は、国家というものが生まれつつある頃、(日本でいえば)3世紀ころの話になっている。あるところのある人々が、国という共同体を創ろうとしていた時代の物語。原作では漢人、日本人、満人、という三者の関係で描かれているものが、国家の外と内、中心と周縁
エディンバラ国際芸術祭参加 劇団 夢の遊眠社
1982年8月、当時26歳の野田が脱兎の勢いで執筆。同10月、駒場小劇場で初演。第27回岸田戯曲賞受賞作。以降1984年4月に本多劇場で再演、1987年8月にはエディンバラ国際芸術祭より正式招待され、野田にとって初めての海外公演となった。<あらすじ>1969年、アポロ11号の月面着陸を題材として、少年の夢を大胆に変容させ、奇想にあふれた物語。第27回岸田戯曲賞を受賞。連敗続きの元ボクサー「アポロ獣
劇団 夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年。紀伊國屋ホールを筆頭に全国各地を巡る。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。2006年には蜷川幸雄演出によりシアターコクーンで再演している。(松本潤・鈴木杏出演)<あらすじ>北欧神話を原作としたワーグナーの楽劇『ニーベルン
劇団夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年、科学万博つくば'85エキスポホール、パルコ劇場など。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。その後、1988年7月には第1回ニューヨーク国際芸術祭参加作品としてBAMマジェスティック・シアターで上演。同年7月にはパルテノン多
劇団夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年、近鉄劇場・本多劇場など全国縦断公演を実現。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。<あらすじ>『石舞台星七変化』を締めくくる第三作では、三人の女騎士たちは、神々から追放されている。「第三の男」は、掌の生命線と記憶を失った男と
劇団 夢の遊眠社第22回
1983年9月、本多劇場で初演。野田秀樹の劇作家としての人気に火をつけた劇団中期の傑作。<あらすじ>故意に走行中の車にぶつかり、金銭をゆすり取る〈当たり屋〉の「赤木圭一郎」は、場外馬券場のある四つ辻で、同業者の「粕羽聖子」と出会う。この謎の女は、子供の時間が取り戻せる白い実を商っている。一方、魔女狩りの季節。中世のニュールンベルグでは、三人の少年「正月」「六月」「八月」が、妄想のストーブに薪を絶や
NODA・MAP番外公演
10秒に一度、何かが起こる……ユーモアと戦慄の75分!!演劇史に燦然と輝く野田秀樹最大の衝撃作!これまで10カ国14都市で上演、各地で称賛され続けてきた本作は、いつの時代でも繰り返される“報復の連鎖”を、観る者の想像力を刺激しながら描き出す。幕が開いたが最後、ひたすら落ちていくだけのジェットコースターにでも乗っているかのような物語。<STORY>家路を急ぐ平凡なサラリーマンの井戸が自宅の前で遭遇し