洋食屋を営む水野洸一は人前でご飯が食べられず、妻である里奈ともここしばらく食事を共にしていない。
二人は10年以上付き合って結婚し、初めての人と結ばれた「理想の結婚」と周りから囃し立てられているが、里奈は洸一以外を知らない事に不安を抱えている。店の向かいにはテレビや雑誌で取り上げられる店が立ち、洸一は店の再起や関係の修復もかけて、人前で食べられない事の克服を測る為、治療に通い始める。
それから再び里奈を愛そうとするが、里奈には洸一が家族に見えるので体だけは愛することができず、段々とやけになっていく洸一。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。
2029/3/25まで
2013年に結成、脚本家・演出家の加藤拓也が脚本・演出を務める劇団。1歳で阪神淡路大震災、8歳で9・11、その後、東日本大震災やコロナ禍など10年おきのクライシスが直撃した世代。群を抜いたドラマ構成力を、小説や漫画の舞台化で発揮し、早くから注目を集める。実力派の俳優を都度集めるプロデュース形式をとっている。近年は底が抜けた暴力性と虚無感が、複雑な物語の中でねっとりと立ち上がるオリジナル作を上演している。実験的な映像作品やインスタレーションにも活動範囲を広げつつある。
ある日、綿子と不倫相手の木村が会っていた帰り道で、木村は車に轢かれてしまう。遠くから事故を見ていた綿子は助けずにその場を去り、大学講師の夫と、夫の連れ子である中学生の息子の居る家へと帰ってゆく。やがて綿子は訃報を聞くが家族の前では悲しむことができず、自身の行動を後悔し始める。そんな時、綿子は夫から家族関係の再構築を提案され、木村の死を抱えたまま流されるように再構築を始める。
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統合失調症で失踪する友人をめぐる、青春物語。乱反射する肉体と感情 出来事を組成する「やってやってしまったこと」「伝えたかったこと」「言ってしまったこと」の乖離を圧倒的リアリズムで描く、唯一の加藤拓也の世界。更新されていく口語とドラマ演劇
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