岩名雅記独舞踏。初演は1992年で、パリ、ペスカラ(イタリア)、ハニア(ギリシャ)、サンクト・ペテルスブルグ、ブカレスト、東京で上演された。映像は、1994年にドイツ・ゲッティンゲンで行われた「第3回舞踏とジャズの祭典MAMU Festival」で上演した時のもの。タイトルはフランス語では「Papillon en Offrande」。岩名が子供の頃に出会った、戦争で夫を亡くして気がふれ、打掛を着て街を彷徨い歩く女性の想い出が核にある。
ドイツのゲッティンゲンで1992年から2004年まで8回に渡って開催された舞踏とフリージャズのフェスティバル。ゲッティンゲンに舞踏センター「MAMU」を創立した同市在住の舞踏家、遠藤公義と遠藤ガブリエルの主催で、舞踏公演とワークショップを交えた国際的な舞踏フェスティバルの先駆けであった。第1回の出演は、大野一雄、カルロッタ池田、室伏鴻、石井満隆、古川あんず、遠藤公義、山下洋輔トリオ、高瀬アキ、沖至であった。