メルヘンと詩。シュールとエロチシズムと犯罪の幻想音楽劇。
月よりも、もっと遠い場所・・・・それは〈劇場〉!
寺山修司十三回忌となる1995年、再演希望No.1の声に応え、演出家に生田萬をむかえて幻想音楽劇『青ひげ公の城』を上演。
寺山修司が魔術的幻想音楽劇と名付けた『青ひげ公の城』はペローやグリムの童話などで知られる、次々と花嫁を娶っては殺害した青ひげ伝説がモチーフ。
そこは今、まさに『青ひげ公の城』という劇が演じられようとしている舞台。だが組み立てられていない城の装置、完成しない台本、いつまでたっても現れない青ひげ公などによって成り立つ未完のドラマ。そしてここに登場する「まだ誰でもない少女」。彼女は迷宮の出口を求めて役割を演じ切ろうとする。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。
演出家・俳優の流山児祥が、小劇場の横断的活動を目的として1984年に設立。劇団でありながらプロデュース色の強い公演を行ってきた。2000年からは海外に進出し、近年は台湾の劇団と共同制作を行う等、精力的に活動を続け、国内での公演では、歌舞伎、シェイクスピア、寺山修司や唐十郎のアングラから最前線の劇作家の新作、名古屋や大阪で活躍する才能の発掘、韓国の現代演劇、ブロードウエイ・ミュージカルとジャンルを問わず、果敢に上演している。また、シニア演劇の可能性を広げる活動も続けている。
急逝した月蝕歌劇団主宰の劇作家:高取英メモリアル第一弾として2020年8月、コロナ禍の中、スズナリで客席を半分にして上演された。『寺山修司―過激なる疾走―』は、寺山修司に捧げる鎮魂歌でもある。高取は,大胆にもテラヤマの生涯と劇の中の「母子の物語」をコラージュして「父=国家不在」のモノガタリを創り上げた。音楽はJ・Aシーザー、振付は神在ひろみ、主演は伊藤弘子、山丸莉菜、月蝕歌劇団の白永歩美など女優陣
1980年代の小劇場演劇史に残る記碑的な作品。流山児祥:プロデュース、岸田戯曲賞受賞後第一作として第三エロチカの川村毅が新作を書下ろし、黒テント佐藤信:演出、宇崎竜童:音楽、島次郎:美術で、1986年10月、用賀駅前の2000坪の広大な野外で繰り広げられた大スペクタクル野外劇。塩野谷正幸、若松武、斉藤晴彦、室井滋、北村魚、小宮孝泰、小須田康人、深浦加奈子、美加理、有薗芳記、南雲京子といった小劇場界
鐘下辰男の「tatsuya-最愛なる者の側へ」(第42回芸術選奨文部大臣新人賞を受賞作)を流山児★事務所が1992年の新鋭劇作家シリーズとして「改訂決定版」と銘打ち新宿タイニイ・アリスで上演。高度成長の日本で実際に起きた19歳の少年による連続射殺事件「永山則夫事件」をモチーフに全共闘世代の青春の表と裏を描く。貧しい家庭に育ち不良グループの一員となったタツヤ(有薗芳記)が転職を繰り返しながら、米軍基
唐十郎の1970年初演の名作「愛の乞食」を流山児★事務所が「現代演劇ルネッサンス」第2弾として下北沢本多劇場で上演。小劇場がアングラと呼ばれた激動の時代に唐十郎の熱い想い、「演劇の自由さ」、「特権的肉体とは何か」を伝えるべく、山崎哲を演出、主演に劇団☆新感線のトップ・スター:古田新太を迎え流山児祥が企画製作し大ヒットした。共演は若杉宏二、大鷹明良、山内圭哉、悪源太義平、井沢希旨子らの人気実力派が出