(フライヤーより)
突然ですが、演劇というものは、舞台の上に今実際にいる人間が、今実際に何かを思っているところを見せる、ということにつきると私は考えています。
たとえば、舞台の上の人間が恐竜を見て、ものすごくおっかないと思っているところを見せるのであって、必ずしも恐竜ごと見せる必要はないということです。
舞台の上の人間から台詞を奪ってしまい、台詞で説明したり、補ったりすることなしに、思っていること、つまり感情の移り変わりや高まりだけを見たいーそのような興味を持って私が構成・演出したのが、昨年1月渋谷BEAMホールで上演した「Sweet On」です。それはあえて言えば演劇的なダンスの公演でした。
それは私にとってとても楽しい経験でしたので、鈴勝さんにも楽しいんじゃないかと、もちかけたのが今回の企画です。
鈴勝さんはふたつ返事でひきうけてくれました。「極端にセリフの少ない、音楽に支配された芝居」を作ってくれるそうです。
振付は、第三舞台等の振付でもお馴染、川崎悦子大先生。出演は、ヒロインにナイスバディのダンスクイーン、松下由樹嬢。自転車キンクリート公演「ダイヤルMを廻せ!」からの連続登板、石橋祐、ザズゥーの公演でもお馴染、謎の銀髪オヤジ、伊藤ヨタロウ、昨年の、「Sweet On」にも出演してくれたECNA・Dの面々ーです。
ご期待下さい。
―今回はプロデューサーの鈴木裕美
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
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