もういちど、生きていることに恋をするためのささやかな物語。
石田雄造。九州のとある町に暮らすその男の人生の、最後の一年で起きた不思議な出来事たち。
幼い頃、64 歳の誕生日に死ぬことを予言された雄造は、平成 29 年 12 月、63 歳の誕生日を迎えた。
それからの一年。出会い、別れ、再会。どこにでもあるそんな邂逅は、
けれど最後の時間を過ごす雄造にとってはかけがえないもの だった。
1990年宮崎県都城市で結成。以降活動を全国へと広げる一方、人口 2 万 5 千人の三股町の文化会館のフランチャイズカンパニーとして、ワークショップ、小学校巡回公演、町民参加作品の創作や演劇フェスティバル「まちドラ!」の企画などを担っている。地域に根差した活動で 2018 年度には宮崎県地域づくり顕彰の大賞(主催:宮崎県)を受賞。 また、2007 年からは障害者も一俳優として参加する作品づくり(みやざき◎まあるい劇場)をはじめ、質の高さ、 活動の社会的な広がり、その両面から高く評価されている。 劇団として、近年は、人間の普遍的な営みを、その身体の発する音を手がかりに、作品ごとに様式を組みあげながらつくっている。