人里離れた山奥にある個人病院。
死の床にある院長は、かつて繰り返した結婚と離婚の末に生まれた、母親の違う自身の子どもたちを呼び集める。5人の兄弟姉妹とその配偶者たちは、自分たちを強引にひとくくりにする血縁に戸惑い、近くて遠い互いの存在をおずおずと探りあう。迎えた父の臨終には、悲しみではなく空しさが漂っていた。一年後。一周忌の法要に再び集まった「家族」は、自分たちに流れる「血」の底知れなさに直面する。
吹田市文化会館メイシアターは、吹田市における文化振興の拠点として1985年にオープン。オペラ、コンサート、演劇、ダンス、伝統芸能などのホール公演のほか、より多くの市民との接点を増やすためのアウトリーチ事業も展開。演劇分野では近松門左衛門や井原西鶴、シェイクスピア、チェーホフ、太宰治、芥川龍之介、与謝野晶子などの古典作品を題材にした現代演劇のクリエイションや、書き下ろし戯曲による上演を行っている。
