僕はこの高校が女子校で、今年から男女共学になるって聞いたからこの学校にしたんです。
でも入学してみたら女子一人も居ません。
おかしいなあと思ったけど誰も肝心な事は言わない、
あるはずのものがないという事に気付かない振りをすることが暗黙のルールになっていた。
2005年「ジ・オイスターズ」として活動を始め、2008年に改名して劇団化。その舞台は「過剰なまでに会話劇」をテーマに掲げ、あらゆる舞台演出を極力会話のみで表現する試みに注力している。作・演出の平塚直隆は、不条理な状況に追いつめられる人間をドライな会話で浮かび上がらせていく会話劇に定評がある。第16回劇作家協会新人戯曲賞など受賞多数。演出家としても「日本語私辞典」で若手演出家コンクール2011最優秀賞を受賞。
中部国際空港からカナダ・トロント行の飛行機に乗った田中と板谷。トロント空港で二人を待っていた日本人のツアーガイドと共に、日本人のタクシー運転手の車でカナダ観光を始める。しかし目にするものは見覚えのある濁った海に日本語の看板。日本舞踊のラジオを聞いて、えびせんべいの里からお土産を渡され、金色の魚の乗ったお城にたどり着く。カナダにはあるはずのない、名古屋のようなものを見ながらカナダ観光を続ける二人。
いつもの朝、いつもの挨拶をして、いつもの人達に会って、いつものように笑って、いつものように寝る。そうやっていつも当り前にある物や人が突然消えてしまった。...そんなこともいつもある。それも日常ならば、当り前に「私」だと思っていた「私」が突然「私」ではなくなってしまう事だってあるだろう。そうなると失って初めて気づく日常の光景には、さて、誰がいつ気付くのでしょう?
