本公演では、「らしい身体の上演の可能性/困難性」をテーマに掲げ、俳優に限らず、観客や舞台機構といった広義の他者が存在し、互いに影響を及ぼし合う上演空間の中で、そうした他者の影響に晒されながらも、その人らしさを備えた身体がいかにして実現可能なのか、あるいは不可能なのかを探る。
画家フランシス・ベーコンは、三枚組の絵画(三枚組絵)という形式を用いて、絵画が物語に覆われてしまうことを批判した。しかし、この三枚の絵画の関係性が物語によるものでないならば、それは何なのだろうか。そこには、どのような秩序が働いているのだろうか。三枚組絵シリーズとは、それらのベーコンの作品を起点として、上演の場における新たな秩序を探ろうとする試みである。