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歌舞伎十八番の内
平家を滅ぼし、大功を立てた源義経は兄頼朝の勘気を受け追われる身となる。舞台は奥州の加賀国、安宅の関所。関守は英知優れる富樫左衛門である。関所の役人らの目をくらますため、家来の弁慶と四天王は山伏の姿となり、主君の義経は強力(荷物持ち)に身をやつした。が、一行は呼び止められ、山伏ならば、勧進帳(東大寺再建のための)を持っているはず、読み上げよと命じられる。何とかその場を繕わねばと、弁慶は持ち合わせの巻
(フライヤーより)遠く地平の北から大空へ昇って遙かに天の北極をかすめ遙かに天頂をよぎって遠く地平の南へ降る無限の一線──大宇宙の虚空に跨って眼には見えぬその天の子午線の視野の中に源平 壇ノ浦の死闘を眺めるとき人間の力を超えてどうしようもなく働く自然の法則歴史の必然のその非情の動きの中にもがくわれら人間にとって生きる とは何か 死ぬ とは何か平和とは 戦いとはそもそも何なのか──血のように赤い壇ノ浦
宝永の富士山大爆発で田畑を失った山麓地方の農民を救おうと、文字通り一一身を賭した関東郡代の伊奈半左エ門を描いた、新田次郎原作の舞台化。「現代が求める人物」と原作者の言う伊奈半左エ門と、富士噴火の罹災農民の若者たちの運命を描いた、壮大な歴史劇。
村山知義生誕90周年記念 協力・前進座
天保十三年、忠治は六年の旅から赤城に戻った。忠治は焦っていた、留守の間に荒らされた縄張りを取り戻そうと盛んに賭場を開いた。ある日、開帖には十分な金を廻しているにもかかわらず三百人の捕方に賭場を襲われた。陰謀と裏切りに大切な子分たちを失い追いつめられていく忠治…。
平安時代末、父の遺言により仏門に入った少年(後の法然上人)は夜襲にあって討死した父の遺言を受け仏門に入る。比叡山黒谷にこもり悟りを開き、山を下りて、一切の差別を排し、身分や老若男女の区別なく、乱世に生きる人々に仏の教えを説く。やがて範宴(後の親鸞)と出会い、ともに迫害に合って流罪になりながらも様々な出会いの中で念仏を広めていく。
(フライヤーより)──木曽谷からすい星のように現れて、源氏旗あげの先鞭をつけた義仲は、粗けずりでいかにも人間くさい野性そのままの男。〈男をひしぐ武勇の美女〉の伝説で知られる正室の巴御前は、妻として、母としての喜びと悩みに生きる女でもあった──。──最新の舞台機構を変幻自在に操って描き出す人間模様の大絵巻──。晩秋の青山ストリートに、琵琶法師あらわる。