国際的に活躍する三東瑠璃主宰のダンスカンパニー。個々の身体の特徴を深く追求しながら時間をかけて質の高い作品を創作している。これまでに『みづうみ』(2017年)、『住処』(2018年)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)とのコラボレーション作品『MeMe』(2019年)、『Where we were born』 (2020年)、『TOUCH-ふれる-#1』(2022)、『ヘッダ・ガーブレル』 (2022)、『TOUCH-ふれる-#2』(2024)発表。2023年3月にプラハ、ブカレスト、パリの3カ国にて初の海外ツアーを実施。高い評価を受ける。
三東瑠璃
ダンサー・振付家。東京都出身。5歳からモダンダンスを始めると同時に、幼少期から振付作品を発表している。ダンサーとして国内外の錚々たる振付家の作品に出演する一方、2017年よりCo.Ruri Mitoを立ち上げ、質の高い作品を定期的に生み出している。土方巽記念賞など、国内外で受賞歴多数。2020〜2022年度公益財団法人セゾン文化財団フェローII。舞台・映画・演劇など多岐に渡る分野で活動中。
「ヘッダ・ガーブレル」を、三東瑠璃の演出・振り付けで立ち上げたコンテンポラリー・ダンス作品。三東自身がヘッダとして出演し、Co. Ruri Mitoのダンサー青柳万智子、安心院かな、金愛珠、斉藤稚紗冬がコロスで出演。さらに映像出演として森山未來、杉山剛志、中村あさき、宮河愛一郎が登場。
三東はときに「怪物的なダンサー」と称される。繊細にして強靭。細胞の一つひとつを意識的に使った完璧な身体コントロールをもちながら、絶えずそれを凌駕する熱量のエネルギーがあふれ出してくるのだ。舞踏とは違うが、三東もまた重力を自らの力として踊るタイプのダンサーである。およそ通常の生物とは作動原理が違う。まるで体内に他の生き物が何匹も巣くっているような、予想のつかない動きの連続で、目を離すことができない。