2011年、得地弘基を中心に結成。近作は主に古典戯曲を題材に改作・上演を行う。戯曲本来の世界観と現代世界のイメージが混在するテキストや、現実と虚構の境界を浮かび上がらせる演出を用いながら、私たちを取り巻く問題を、演劇の現前性によって積極的に観客に問いかけていく。近作に「病」をテーマにした長期プロジェクト『CCS/SC』による公演『夜を治める者《ナイトドミナント》』(こまばアゴラ劇場)など。
新たな技術は新たな法を生み、新たな法は新たな犯罪を生む――。OEN(オリンポス経済ネットワーク)と呼ばれる未来の社会共同体。ある日、派遣社員である「私」は、ニュースの中に自らが働く医療施設の名前を見つける。それはある収容者の死亡事故だった。だが、事件の姿は調べるうちに変貌し、過去へ遡る物語は次第に全く別の様相を見せてゆく…。生=労働=尊厳=価値? 現代社会を生きる私たちの等しさを巡るブラックユーモ