女がいる。女は壊れてしまったのだった。
あるいは、壊れゆこうとしている。または、いま壊れつづけている。
女は〈彼女〉について語りはじめる。
徹底的に壊し、そしてまた壊された〈彼女〉についての話を。
そして、あなたたちはそれを見る/聞く。
消費と暴力。労働と身体。そして、キャラクターと人間。虚構と現実は別のものなのか?
2019年に5ステージだけの上演ながら好評を博した一人芝居を、ダブルキャストで再演。
2011年、得地弘基を中心に結成。近作は主に古典戯曲を題材に改作・上演を行う。戯曲本来の世界観と現代世界のイメージが混在するテキストや、現実と虚構の境界を浮かび上がらせる演出を用いながら、私たちを取り巻く問題を、演劇の現前性によって積極的に観客に問いかけていく。近作に「病」をテーマにした長期プロジェクト『CCS/SC』による公演『夜を治める者《ナイトドミナント》』(こまばアゴラ劇場)など。