1983年、大橋泰彦と伊東由美子の共同主宰で設立。現実の出来事に触発された社会派的な作品の多い大橋と、どちらかというとファンタスティックな設定と現実が交錯するような作風の伊東が、作品を書き下ろし演出。いずれも劇団員が自ら製作した舞台装置、ラストの大掛かりな仕掛けには定評がある。東京を拠点に全国で公演活動を行う。第32回岸田戯曲賞を大橋が「ゴジラ」で受賞。
1985年8月に起きた日本航空機の墜落事故を特異な発想と批判的な笑いで描きながら、深い鎮魂の思いを込めた作品。初演は1986年。家族が夢中になって見入るテレビから、インタビューから逃れて事故の生存者であるCAが飛び出してくる場面を皮切りに、日航がコマーシャル界に復帰する撮影現場など、虚実の間をぬう奇想なドラマが展開。やがて現代の表層的な戯画である茶の間の光景が、事故で失われた人々のかけがえのない生
1986年に起きた大島三原山の噴火に触発されて描かれた、人類の暴挙から生まれた怪獣「ゴジラ」が、人間の可憐な少女に恋をするという育奇想天外な恋物語。怪獣「ゴジラ」を等身大の俳優が演じ、観客との共同幻想で、舞台に巨大な「ゴジラ」を登場させた。大島元町に住む一之瀬家では、長女やよいからの「会ってもらいたいひとがいる」という電話に、上へ下への大騒ぎ。しかしそこに現れたのは「ゴジラ」だった。家族は猛反対、
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