荷降ろしの手伝いのため駆り出された拓海は、藍染工房と金魚の展示がある町屋で父のトラックを待っていた。そんな拓海をよそにイベント会社の従業員たちは、自治体から依頼された町おこしのため謎解きゲームの企画を考えるが、いまひとつ良いアイデアは浮かばない。話題はあちこちに転じ続け、居合わせた拓海も次第に打ち合わせに巻き込まれてゆく。僅かな沈黙の後、拓海はつぶやいた。「ねえ、金魚ってなんのためにいると思う?」
あらすじ・あるネジ工場で働いている男のもとに20年以上前に離婚した元妻との息子から会いたいと連絡が来る。同僚らと話すうちに息子の会いたいという理由が心配になって、再会をためらうようになる。
同窓会に集まった5人に、ウジが言う。「今日はちゃんと気づいてほしい。私をいじめたのは、誰だったのか」そして5人は、高校時代の思い出を振り返る。どれもこれも、楽しかったことばかりで。記憶の中のウジも、目の前のウジも、ずっと笑っていて。5人にはずっと、そう見えていて。観客に、ウジの姿は見えない。ウジのセリフは常に、字幕で観客に示され続ける。彼らにとっては、その姿も、その声も、今もそこにあるままだ。
ブルーシャトルプロデュース
後鳥羽上皇 vs 北条政子源 頼朝 vs 北条義時はたして“草薙の剣”は誰の手に日本の歴史をエンターテイメントで学ぶ作品シリーズ、第一弾!「承久の乱」では、1200年代に日本で起こった、公家と武家の争いを描いています。
青春の終わりを予感する青年は、西陽差す六畳一間で孤独な夕暮れを迎えた。古い木造のその部屋には、数々の住人達が残して行った傷、シミ、体温、気配が漂っている。押し入れに布団を敷いて寝ている男の登場をきっかけに、数十年の間、引っ越して来ては去って行ったであろう住人達が次から次へと帰って来てしまい、その部屋の所有を主張する。青春の手応えを見失った青年は自分を証明できるのだろうか…。
巌流島の決闘に向かうまでの佐々木小次郎の旅を大胆に脚色した本作は、パフォーマンス性の高い作品作りに定評のあるウォーリー木下が作・演出を務め、関西を拠点にパントマイムの第一線で活躍するマイム俳優のいいむろなおきが出演する、身体表現と映像のコラボレーションで魅せるパフォーマンス演劇である。本作は 2008 年に大阪・HEP HALL での初演後、韓国の招聘公演を経て13 年ぶり