10・1国際音楽の日を記念して今年も繰り広げる沖芸連の「華・響・技」の競演。高値のすそ野に豊かにひろがる伝承者たちのたくましい息吹き。沖縄伝統太鼓を保存、継承する保存会から9団体が結束し、演奏を通して、伝統太鼓の可能性と魅力を届ける。出演太鼓光史流太鼓保存会徳八流太鼓保存会徳八流太鼓妙の会雄鼓流宮太鼓の会幸太鼓の会乾流太鼓段の会琉球音楽太鼓護鼓の会琉球音楽太鼓つくし会鼓道響泉会歌・三線野村流古典音
1879年琉球処分直後の若夏。国頭間切安波村から与那原へ薪を運ぶ山原船の上では、船頭が出向前の準備をしながら、海を眺めている。昨日までは嵐であったが、今日は穏やかである。その船に、那覇の辻遊郭に売られていく幼い娘カマドとアンマーが乗り込んでくる。アンマーはカマドを慰め、励まし、船頭にハーリー歌を歌うようたのむ。そのうちに、海に浮かんでいる遭難者に気づき、救助する。遭難者は昨日の嵐で遭難した阿佐地と
作品のベースとなったのは、組踊の「執心鐘入」と、そのもととなった、能楽の「道成寺」である。日本・沖縄で愛され続ける古典の傑作に、現代的な「愛」の解釈を加えた。「炎の鐘」は、沖縄伝統芸能の所作や舞踊をベースにその世界観を見事に表現した“新たな沖縄芸能の傑作”。愛し合っていると信じていた若松という青年の旅立ちに、激しく渦巻く女の執念はその身体を突き破り、女を蛇に変え、鬼に変える。そして灼熱の激情は、寺
2022年、沖縄は本土復帰50年の節目を迎えた。「9人の迷える沖縄人(うちなーんちゅ)」(2015年初演)は、1972年の沖縄本土復帰当時と現在を行き来する二重構造の物語を通し、過去と現在の沖縄に暮らす人々の多様で複雑な立場や心情を浮き彫りにする作品である。沖縄で生まれ、生活する劇作家、演出家、出演者だからこそ描ける繊細な沖縄人の想いからは、今なお続く矛盾、怒り、迷いが発せられ、はたしてこれらは「
華麗な音楽・唱え・舞踊の斬新な組み合わせによる歌舞劇「組踊」は、300年ほど前、清の冊封使を迎える饗宴のために、琉球王国の役人・踊奉行(芸能の最高責任者)であった玉城朝薫によって生み出されました。この「組踊」の誕生秘話を、沖縄初の芥川賞作家 大城立裕の「花の碑」を原作とした沖縄言葉による朗読劇に仕立てました。今なお大切に上演されている〈朝薫の五番〉の中から、組踊「執心鐘入」「二童敵射」と合わせてお