ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』を原作として、人工知能(AI)による文章生成ツール「GPT-2」が書き起こしたリブレットを元に、足立智美が作曲、あごうさとしが演出したオペラ作品。近代英語のひとつの基準を作っているともいえるシェークスピアのテキストを人工知能によって書き直すことによって、物語の新しい形式を提示する。文化庁芸術祭大賞・サントリー芸術財団佐治敬三賞 受賞作品。
アマゾネスの女王・ペンテジレーアと英雄アキレスの恋を描いた悲劇の戯曲。哲学者の仲正昌樹氏が翻訳した50年ぶりの新訳を元に、強大な大国ギリシャを大きな力を働かせる経済市場原理として、辺境の地アマゾン女族を「THEATRE E9 KYOTO」がある東九条地域に象徴させて新たな演出を行う。また、俳優と音楽家とダンサーと美術家の異なった言語で儀礼的な演劇作品を試みる。
THEATRE E9 KYOTO芸術監督・あごうさとし演出の音楽舞台劇『触覚の宮殿』は、金沢市民芸術村のレジデントアーティストである弦楽演奏家とのコラボレーションとして京都・金沢で上演。俳優の他、ダンサー・哲学者・メディアアーティストが参画するジャンル横断型の現代舞台芸術作品であり、THEATRE E9 KYOTO最初の公開作品として「自由な表現を追求する劇場のスタンス」を作品を通じて示した。