栃木県大谷石の採石場跡の地下洞窟の中で繰り広げられた壮大な野外劇である。 徳川三百年の眠りを覚ます維新の風が、今、渦を巻いて、ここ奥日光の山々にも吹き抜けてきた。歳三が、竜馬が、見た同じ”風”が、名も無い日光神領の猟師達にもまとわりついてきたのである。神々が宿る”山”に伝わる鬼伝説の神話が、闇に沈んだ死者たちが、今、立ち上がる。あの銃声の彼方に消えた声は・・・・・・。(この上演の後、横浜本牧の中学
椿組恒例の花園神社野外劇。現代。東京。虚脱の街。がわけもなくやけに勤勉な街。 一丁の銃を手にした事から、ある男を狙撃しようとした元プロ野球選手。が、その一丁の錆び付いた拳銃を、とある一家に預け他人になりすまし姿をくらます。彼には隠された秘密があった。一家の記憶と狙撃犯を追う刑事やらマフイアが青年の 過去と現在の人生を浮き彫りにする形で、追跡していく。人の営みの中で「勤勉」であるということは何なのだ