歌舞伎演目「東海道四谷怪談」を元に、本作が「仮名手本忠臣蔵」のサイドストーリーであることから、この2本を綯い交ぜにし、歌あり踊りありフィナーレあり、ジャズナンバーのミュージカル仕立てで上演。日本の夏の風物である四谷怪談が、忠臣蔵の討ち入りとクリスマスの喧騒で、邪魔もの扱いされる幕切れは花組芝居ならではで、劇団屈指の名作である。塩冶判官が高師直を殿中で刃傷に及び、塩冶家は断絶。浪人となった民谷伊右衛
(フライヤーより抜粋)近松が、南北が、黙阿弥が、天狗の魔風にキリキリ舞い。
元は、歌舞伎演目『摂州合邦辻』の「合邦庵室の場」。全編で竹本浄瑠璃が語られる中、物語をインドの神々の住む天上界に置き換えて、母から実子への邪恋、継子の母恋慕、嫁女と継子の不倫関係など、人間関係に更なる愛憎を盛り込み、換骨奪胎。ご見物からの人気も高く、劇団の節目での再演も数多い傑作だ。天上界では、最高神シヴァ神が突然の崩御。跡継ぎには、カーリーとの実子で第2子のインドラが選ばれる。第1子のシッダルタ