演劇
アーカイブのみ

いろは四谷怪談(西組)

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いろは四谷怪談(西組)

  • 上演団体:花組芝居
  • 東京国際演劇祭‘90(東京公演)参加作品

歌舞伎演目「東海道四谷怪談」を元に、本作が「仮名手本忠臣蔵」のサイドストーリーであることから、この2本を綯い交ぜにし、歌あり踊りありフィナーレあり、ジャズナンバーのミュージカル仕立てで上演。日本の夏の風物である四谷怪談が、忠臣蔵の討ち入りとクリスマスの喧騒で、邪魔もの扱いされる幕切れは花組芝居ならではで、劇団屈指の名作である。塩冶判官が高師直を殿中で刃傷に及び、塩冶家は断絶。浪人となった民谷伊右衛門とその妻、岩は、姑や居候たちと貧乏にあえぐ毎日。そこへ隣家の伊藤喜兵衛がやってきて、伊右衛門を見初めたという孫娘・お梅の婿になるよう持ちかける。固辞する伊右衛門に、病がちな奥様へと喜兵衛が薬を手渡すが、それは毒薬。良薬と偽られ飲んだ岩は、顔面崩れ、恨みの中で絶命する。一方、伊右衛門は、岩が亡くなったことで、お梅と婚礼をあげるがその席で隣に座ったのは…。

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
株式会社花組芝居
権利処理状況
アーカイブのみ
上演分数
134分
映像分数
134分

作品情報

上演情報
1990/11/7(Wed)~1990/11/18(Sun)PARCO SPACE PART3(東京都)
1990/11/26(Mon)~1990/11/29(Thu)近鉄小劇場(大阪府)
出演者・
スタッフ
お岩
加納 幸和(花組芝居)
鶴屋南北
植本 潤(花組芝居)
高師直
溝口 健二(花組芝居)
塩冶判官
小森谷 徹
民谷伊右衛門
桂 憲一(花組芝居)
お熊
八代 進一(花組芝居)
宅悦
山下 禎啓(花組芝居)
伊藤喜兵衛
広田 豹
お梅
松本 文彦
大星由良之助
佐藤 誓(アクトレインクラブ)
質屋金子屋
中脇 樹人
婚礼の世話人
大井 靖彦(花組芝居)
葬儀屋
中脇 樹人
宅配便の配達人
木原 実
宅配便の配達人
北沢 洋(花組芝居)
おむく
木原 実
おむく
北沢 洋(花組芝居)
小玉田左衛門
原川 浩明(花組芝居)
小仏小平
水下 きよし(花組芝居)
脚本・演出
加納 幸和(花組芝居)
舞台監督
村田 明
舞台監督
安田 美知子
舞台美術
川口 夏江
照明
橋本 和幸
音響
清水 吉郎
衣装
阿部 朱美
小道具
高橋 麻衣子
振付
佐藤 誓(アクトレインクラブ)
殺陣
山下 禎啓(花組芝居)
制作
大宮 夏子
制作
辻 いりえ(花組芝居)
企画・制作
パルコ
企画・制作
近鉄小劇場
企画・制作
花組芝居
演出助手
針生 登志雄
舞台監督助手
渡部 洋士
照明
清水 徹三
照明
紀季 当香
音響
田中 実
音楽
池田 大介
音楽
山本 泰照
衣裳製作
花田 裕子
衣裳製作
松岡 美香
原振付
浜崎 孝浩
振付
土田 紀子
宣伝美術
鈴木 徹
舞台写真
川上 尚見
舞台写真
金子 明子
制作
馬場 昭子
衣裳製作
magonimo衣裳
小道具製作
松井 恵美麻
小道具製作
森田 さちえ
小道具製作
高庄 優子
小道具製作
越坂部 好江

上演団体情報

1987年、俳優・演出・脚本を兼任する加納幸和を座長とし、日本大学藝術学部出身の役者を中心にして、設立。
 庶民からは高尚で堅苦しくなってしまった“歌舞伎”を、かつての芝居小屋のように、誰もが気軽に楽しめる最高の娯楽に!と「かぶきの復権」を目標に活動を始める。
 物心付く前から、“歌舞伎”という言葉を知っていたという加納の、豊富な歌舞伎の知識と、枠にとらわれないユニークな発想、「なんでもあり」の精神が、古今東西の音楽美術を取り込み、独特の世界を作り上げた。俳優は男性のみ。パワーの有る個性豊かな俳優陣が「女形」も演じる。
 この奇妙で、美しく、魅力に溢れた「加納ワールド」を、自ら“ネオかぶき”と称し、当時の「現代用語の基礎知識」にも掲載された。
 上演演目の題材は、歌舞伎だけにとどまらず、翻訳物、現代物、漫画原作物など多岐にわたる。特に、泉鏡花作品は高い評価を得ている。また、傾向は多岐にわたっているものの、どの作品も他団体で上演しているものとはまったく違う「これが花組芝居の作品」という明確な色を持っていることは、大きな特色と言える。
 1996年には、『天変斯止嵐后晴』で、アメリカ公演を敢行。1999年の帝国劇場進出(『西鶴一代女』主演・浅丘ルリ子)を皮切りに、大劇場にも活躍の場を広げた。国内外、小劇場から大劇場まで、型にはまらないグローバルな活動を心がけながら、歌舞伎表現の豊かさを現代演劇の土壌に生かすべく、創作活動を続けている。

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