■あらすじ 思わぬ事件に巻き込まれ、見知らぬ女と 夜の街へ逃走してゆく或る作家。 そこで作家が出会う人物たちは、知っているようで 知らないが、知らないようで知っている。 彼らと出会ったのは、自らが描いた物語の世界の中で、 ではなかったか。それとも昨日、古本屋ですれ違ったのか。 今夜どこまでが現実で、どこからが幻想なのか。 気がつけば作家は取調室にいた。 この恐ろしい尋問は一体作家をどこへと導くの
行くは天国 帰るは地獄会社員の岬智朗(袴田吉彦)と教師をしている関(安田顕)は高校からの同級生。人生の曲がり角にさしかかり、世間のしがらみや、ややこしい問題を抱えて行き詰まっていた二人の前に、高校生のときに「事故」で死んだはずの智朗の弟・達朗(平岡祐太)と同級生の遠山(内田滋)が突然現れる。15年ぶりの奇妙な再会に戸惑う智朗と関。だが二人は、次第に死者であるはずの達朗たうに馴染み、後ろめたさを感じ
「……がさつだったが、物事すべて明るく輝いていたあの時代。物資は乏しかったがお互いの間に優しさが満ち溢れていたあの創世期。お腹には何も入っていなかったが、胸にはちきれそうな、理想と希望があったあの頃。」──あの『キャッツ』がロンドンで誕生する十年前に、井上ひさしが世に送り出した、ネコだけが主役のミュージカル『十一ぴきのねこ』。現代演劇を牽引する長塚圭史が、この作品で井上戯曲を初演出にして初ミュージ
能楽「海人」と「源氏物語」のエピソードを現代社会で起きた事件にとり込み、重層的かつサスペンスフルな展開をみせる本作。ロンドンバージョンでキャサリン・ハンターが演じた放火犯・ユミを演じるのは大竹しのぶ。次から次へと人格が入れ替わっていく難役に、日本を代表する演技派女優が挑む。ユミの精神鑑定を行う医師役には、ロンドンバージョンと同じく野田秀樹。これが14年ぶりの舞台共演となる2人の対決に注目だ。ほか、
NODA・MAP番外公演
10秒に一度、何かが起こる……ユーモアと戦慄の75分!!演劇史に燦然と輝く野田秀樹最大の衝撃作!これまで10カ国14都市で上演、各地で称賛され続けてきた本作は、いつの時代でも繰り返される“報復の連鎖”を、観る者の想像力を刺激しながら描き出す。幕が開いたが最後、ひたすら落ちていくだけのジェットコースターにでも乗っているかのような物語。<STORY>家路を急ぐ平凡なサラリーマンの井戸が自宅の前で遭遇し
「ごめんよみんな。どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出 てくるよ。けれど何度も立ち上がる。不思議な力がそうさせる。心のかたすみに急に生まれたこの気持ち……ごめんよみんな」少女パコ(志村玲那)が手にした絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」は、意地悪で金持 ちの老人・大貫(吉田鋼太郎)の人生を大きく変えてしまい……。ダメ人間だけれど愉快な入院患者ばかりの古びた病院で、サマークリスマスにもたらされた