要するに、此の世は女で廻っている。故に男が儚く散れるのだと、あるミツバチは云った。■ものがたり今から二百年ほど前、江戸湾の先の先に名もない小さな孤島があった。海と大地の恵みを受け、島民は豊かではないが幸せな生活を送っていた。ところがある時、江戸の豪商大島屋が孤島から続く遠浅にその財力を使い人口の島を作った。埋め立てて作ったその島に洗剤の工場を建てたのだ。「驚くほど白く落ちる」というその洗剤は江戸を
2つの劇場で、2つの物語が、絡み合いながら並行して2時間リアルタイムに進行するノンストップシチュエーションコメディ!!その2ndでの上演作品は「ファイティング・ブロードキャスト」出演者が来ない、スタッフが足りない、セットが違う…。生放送成功のために奮闘するケーブルTV局の物語。
嘘を隠して、秘密を隠して、恋心を隠して…ポーカーフェイスなアパートの住人達の物語。日本橋5丁目にひっそりと建つ築30年、家賃5万円のボロアポパート「枯山荘」。しかし、住めば都、住人たちはそれぞれの生活に満足していた。ところが、ある日突然、住人たちに立ち退き要求が突きつけられる。もちろん住人たちは大反対。しかし早速、噂を聞きつけた大手不動産「木村興産」が下見にやってくる。住人たちはアパートと自分たち
俳優の大倉孝二、劇作家・演出家ブルー&スカイが共同主宰し2014年旗揚げしたユニット「ジョンソン&ジャクソン」は、「くだらない、何の役にもたたない芝居作りを澄み切った思いで目指す」と標榜し、大倉とブルー&スカイの脚本・演出・出演の共同作業でコンスタントに上演。公演毎に二人に馴染み深い多彩な出演者を迎え、ジョンソン&ジャクソンにしか表現できない、何とも味わい深い“くだらなさ”を追求した作品を創作して
ラサール石井脚本・監修コント
-
一揆が勃興する室町時代から戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成まで、500年の時代をかける大河物語。一揆に立ち上がり権力に抗うも、宿命に弄ばれてゆく男とその子孫の悲哀に満ちた苦労の日々をダイナミックに描く。1997年こまばアゴラ劇場での初演から、2000年ザ・スズナリ、2007年シアタートラム、2016年すみだパークスタジオ倉と再演を重ねた人気作。本作は2007年のシアタートラム版。
-
-
古い週刊誌のモノクロページに残る若かりし頃の母。夫婦漫才師の家で家政婦として住み込み、浮き草稼業の芸人たちに囲まれて微笑む女の姿は、失踪を重ねた行方知らずの母親を探す異父兄弟にとって、たった一つの手がかりだった。根無し草の様に忽然と姿を消さざるを得ない母の人生を辿る息子たちが母に恋した瞬間、人生がシンクロする。心の傷を隠しつつも、気楽に生きようともがく人間の家族のあり様を問う物語。
(フライヤーより)暑かった。わけもなく切なかった。うれしいのに涙が出た。夕立に打たれた。虹の下で笑った。いろんなことが駆け抜けたあの夏の雲の下に、おじいちゃんはいた。
その夜、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんたちに奇跡がおきた!気がつくと、ボクたちは、オトナの姿になっていた!?大好きなママのピンチを救おうと決意するベイビーたち。果たして、ボクたちは、ママを助けることができるのか!?
異才、後藤ひろひとが仕掛けた罠…伝説の衝撃を超える震撼のラスト!笑いの扉を開けると、底なしの恐怖が、待っていた…売れない童話作家の平川(成河)が披露する奇想天外な童話に、近所の子供たちは大はしゃぎ。けれども、童話の登場人物や題名はレスラーの名前、テーマも"三流大学出身より高卒の方がまし"だから、子どもの親からはクレームばかり。公園に集まる子供たちの中には、へんてこ童話の主人公になりきって現れる奇妙
芸劇eyes
ある日、2つの家庭のリビングルームが、1つの空間に重なってしまう。1つは1945年、オーストリアとハンガリーの国境付近の村レヒニッツ。空想の旅に出ることが娯楽の三姉妹の家。もう1つは2024年の日本。高齢兄妹、泉縫(いずみ・ぬい)と妹の伊緒(いお)の暮らす家。1945年3月24日に起きた、パーティーの余興として200人のユダヤ人が殺されたという「レヒニッツの虐殺」までを過ごす三姉妹と、現代日本に住