1945年8月、朝鮮半島は35年の長きにわたる日本の支配から解放された。喜びに沸く半島で、在朝の日本人は大きな混乱に巻き込まれた。拘束され、裁かれる大日本帝国の公人たち。罪状は「支配の罪」。77年前、彼の地朝鮮半島で何が起こったのか?一人の日本人官僚の目を通して語られる「命の記憶」の物語。
近松門左衛門の浄瑠璃の抜粋の他に、ルイ・マル、フランソワーズ・トリュフォーのシナリオ、稽古場で即興を重ねて創作した場面などで構成された様々な「女と男」の物語。
マラソンでオリンピックを目指し、日本中の期待を一身に背負い必死に生きていく若者の孤独と挫折を描いた、第33回岸田国士戯曲賞の候補作品となった如月小春の傑作戯曲。
椿組恒例、花園神社野外劇。近松門左衛門が二百年以上前に描いた「女殺油地獄」「曽根崎心中」。そこに浮きあがるのは現在を生きる私たちとまったく変わらない世界……愛と金にがんじがらめにされた人びとの姿である。江戸時代の大阪を現在の関西地方都市に移し変え、新たに生まれ出た「女殺油地獄」「曽根崎心中」。そして、そこに、なぜか謎の四十七士……。リアルでポップ、残酷で滑稽な「GS近松商店」に乞うご期待ください。
椿組2017年夏・花園神社野外劇
江戸時代に実際に起こった史実とフィクションをごちゃまぜにして、秋之桜子(西瓜糖)が念願の花園神社の地に描く、歌あり踊りあり喧嘩ありの時代劇ファンタジー!!2017年の夏!!老若男女が楽しめる椿組発エンターテインメント!!今世(いまよ)より二百余年の歳月さかのぼる、むかしむか〜しの物語。鬼山さまと呼ばれる火の山の麓に「鬼の里」がございました。が、ある日、江戸の町から新しい風が吹き込んで来たからさ〜大
椿組2023年春公演
「あんた、わたしの一生は小説よかもっと小説のごたるばい」 老女たちは薄羽かげろうのような私をはじきとばして、目のまえにずしりと坐りました。その姿には階級と民族と女とが、虹のようにひらいていると私には思えました。 『私は何かを一生懸命に探していたのです』・・・・森崎和江著「まっくら」より。 戦後、筑豊に生きる女炭坑夫ら百年の聲を聴き歩いた森崎和江。 彼女の出逢った男と女の物語・・・「負けられるか!」
劇作家・犬井邦益のテキスト「会社の人事」は、中桐雅夫の詩集「会社の人事」に触発された短編戯曲である。これをそのまま演ずるのではなく、稽古場における数々のエチュードを重ね、テキストを徹底的に解体した後に、再構成した作品である。ワーショップを用いて作品作りする演出家・松本修の初演出作品である。