江戸三味線音楽の変遷
江戸三味線音楽の変遷
幕府が開かれた後の江戸の三味線音楽がどのような変遷を辿ったのか
明治22年(1889)から明治33年(1900)まで。本シリーズの最終回公演
文明開化から三十年、せいじてきにもぶんかてきにも激動の時代から生まれた、今もよく演奏される名曲が登場します。
お話 渡辺保
清元「青海波」(1897年)
浄瑠璃 清元志寿雄太夫、清元清美太夫、清元一太夫
三味線 清元志寿造、清元美三郎
上調子 清元美十郎
常磐津「戻橋恋角文字(戻橋)」(1890年)
浄瑠璃 常磐津清若太夫、常磐津光勢太夫、常磐津若羽太夫
三味線 常磐津一寿郎、常磐津美寿郎
上調子 常磐津菊太郎
長唄「春興鏡獅子」(1893年)
唄 杵屋東成、杵屋利光、杵屋巳之助、杵屋利次郎
三味線 杵屋勝国、杵屋勝松、杵屋勝正雄、杵屋勝国毅
囃子 堅田喜三久連中
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。
日本製鉄文化財団は、紀尾井ホールを拠点に音楽分野(洋楽および邦楽)における音楽家の育成、演奏会等の開催、優れた音楽活動に対する支援を目的として1994年に設立されました。クラシックコンサートホール(紀尾井ホール800席)、日本の伝統音楽専用ホール(紀尾井小ホール250席)において、当財団はホール専属のオーケストラである紀尾井ホール室内管弦楽団の運営を始め、クラシック音楽、日本の伝統音楽公演の企画・制作等を行っています。これらを通じて我が国の音楽文化のさらなる発展に寄与することを目指しています。
邦楽 華麗なる技
邦楽の「技」と通じてその楽しさを堪能するシリーズ。新内節は、江戸の庶民から愛された音楽です。心中を美しく謳い上げるため、心中の美学とも言われますが、滑稽な曲もあり魅力は尽きません。粋な着流しに、男は吉原冠りの新内流しも江戸情緒たっぷりとお届けします。新内流し 三味線 新内剛士 上調子 鶴賀㐂代寿郎華麗なる技の様々 新内仲三郎、新内剛士、竹内道敬「藤蔓恋の柵」 浄瑠璃 新内剛士 三味
江戸三味線音楽の変遷
幕府が開かれた後の江戸の三味線音楽がどのような変遷を辿ったのか文政9年(1826)から嘉永3年(1850)まで能楽趣味が流行、天保の改革で天保13年(1842)に劇場以外での三味線の演奏が禁じられるも、長唄全盛時代へ。お話 竹内道敬常磐津「年増」(1839年) 浄瑠璃 常磐津兼豊、常磐津嘉代、常磐津文字満咲 三味線 常磐津文字東久、常磐津孝野清元「女車引」(1848年) 浄瑠璃 清元延
邦楽 華麗なる技
邦楽の「技」と通じてその楽しさを堪能するシリーズ。非常に古い時代から親しまれてきた雅楽で篳篥は「人の声」、流程は「天と地を泳ぐ龍の声」、そして笙は「天から差し込む光」にも喩えられます。他の楽器には出せない和音がとても魅力的な笙の繊細な響きをどうぞお楽しみください。出演笙 宮田まゆみ、篳篥 八百谷 啓、龍笛 八木千暁、箏 吉村七重、徳丸吉彦(解説)曲目平調調子、平調音取~越天楽、壹越調音取~春鶯囀
当代の至芸を、芸談と演奏で余すところなく存分に堪能する「きく会」不世出の名人 堅田喜三久の音世界に浸る一日杵屋正邦作曲 「重陽」小鼓 堅田喜三久長唄「島の千歳」 唄 今藤政貴、今藤長一郎、今藤龍之右 三味線 今藤政太郎、杵屋栄八郎、今藤政十郎 小鼓 堅田喜三久 堅田喜三久構成 囃子組曲 「獅子」 笛 中川善雄 小鼓 堅田新十郎 大皷 堅田喜三郎 太鼓