音楽でつづる文学
音楽でつづる文学
「祇園精舎の鐘の声……」という冒頭で知られる鎌倉時代に成立した平家の栄華と没落を描いた軍記物語「平家物語」は、琵琶法師によって津々浦々と音に乗せて語られました。後世の芸術にも様々な影響を与え、数多くの名曲が生まれました。「高倉天皇と小督」では、後白河天皇第7皇子として8歳で即位し、21歳の若さで亡くなった高倉天皇と、その寵姫となる美貌で箏の名手、小督との悲恋が題材となった曲をお楽しみいただきます。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
日本製鉄文化財団は、紀尾井ホールを拠点に音楽分野(洋楽および邦楽)における音楽家の育成、演奏会等の開催、優れた音楽活動に対する支援を目的として1994年に設立されました。クラシックコンサートホール(紀尾井ホール800席)、日本の伝統音楽専用ホール(紀尾井小ホール250席)において、当財団はホール専属のオーケストラである紀尾井ホール室内管弦楽団の運営を始め、クラシック音楽、日本の伝統音楽公演の企画・制作等を行っています。これらを通じて我が国の音楽文化のさらなる発展に寄与することを目指しています。
邦楽 華麗なる技
邦楽の「技」と通じてその楽しさを堪能するシリーズ。竹の管を吹いて音を出すシンプルな構造でありながら、奥深い魅力を持っている尺八の技をお楽しみください。鼎談 野村峰山、徳丸十盟、野川美穂子琴古流「鹿の遠音」 徳丸十盟 清野樹盟都山流「鶴の巣籠」 本手 野村峰山 替手 藤原道山琴古流本曲「真虚霊」 徳丸十盟都山流本曲「石清水」 野村峰山諸井誠 二本の尺八の「対話五題」 徳丸十盟
江戸音楽の巨匠たち~その人生と名曲
今日の私たちに伝えられてきている「江戸音楽」を、その時代にあって創り、育んだ巨匠たちに焦点を当てたシリーズ。第12回はお座敷長唄を手がけ、傑作を残した、長唄中興の祖 十世杵屋六左衛門対談 竹内道敬、徳丸吉彦「官女」 唄 吉住小多紀、吉住小世宇、吉住小紀花 三味線 杵屋静子、杵屋六多之、杵屋勝孝「秋色種」 唄 杵屋利光、杵屋巳之助 三味線 杵屋栄八郎、杵屋勝十朗「賎機帯」
邦楽 華麗なる技
邦楽の「技」と通じてその楽しさを堪能するシリーズ。新内節は、江戸の庶民から愛された音楽です。心中を美しく謳い上げるため、心中の美学とも言われますが、滑稽な曲もあり魅力は尽きません。粋な着流しに、男は吉原冠りの新内流しも江戸情緒たっぷりとお届けします。新内流し 三味線 新内剛士 上調子 鶴賀㐂代寿郎華麗なる技の様々 新内仲三郎、新内剛士、竹内道敬「藤蔓恋の柵」 浄瑠璃 新内剛士 三味
紀尾井たっぷり名曲 長唄
人々を魅了し続けてきた傑作に注目。長唄「勧進帳」は、能『安宅』をもとに歌舞伎化され、舞踊としても音楽としても人気が高い作品です。当代きっての名人で長唄三味線・人間国宝の杵屋勝国と、歌舞伎の第一線で活躍する唄方・杵屋勝四郎が大曲を務めます。お話は児玉竜一・早稲田大学文学学術院教授です。