ナイロン100℃初期の作品を、オダギリジョー、古田新太など新たなキャストによりKERA自身の演出でパルコ劇場にて上演。
新聞各紙が煽り立てる、「変態コメディアン、アーバックルの正体」、「ハリウッドの殺人鬼アールバックルを許すな」。
17年後の街を歩きながら、ビリーはデニーに言う。「実を言えば、私も初めのうちは疑っていたのです……」。デニーは少しずつ、ビリーの思い出に興味を抱き初めているようだ。腹を減らした二人は、〈美味い食べもの〉を求めて夜のハリウッドを歩き回る。
再び回想の世界。第一審の裁判を1週間後に控えたアーバックルは、サンフランシスコの留置所で、嘘ばかりを書き立てた新聞記事に絶望している。
撮影所ではそれでも日々の仕事が続けられていた。ビリーは編集室で作業中。何げなく彼女がつけたラジオでは、トーク番組がアーバックルのスキャンダルを扱っていた。相変わらず事件を面白半分にあおるばかりの無責任な内容。だが、スイッチを切ろうとしたビリーは、耳に飛び込んできた声に思わず手を止める。
アリスだ。ビリーは耳を疑う。かつてあんなに恋していた女性が、今ラジオの中で語っているのはアーバックルをさらに不利にする証言だった。
時の隔たりは、二人を残酷な形で再会させる。そして……。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
渋谷のパルコ劇場と、芸能プロダクション・キューブが提携して作品を上演するシリーズ。
大阪の劇団遊気舎主宰の劇作家・後藤ひろひとの作品を新たな演出で上演するシリーズや、ナイロン100℃の劇作家・KERAの作品など、さまざまな作品を企画製作している。
「ごめんよみんな。どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出 てくるよ。けれど何度も立ち上がる。不思議な力がそうさせる。心のかたすみに急に生まれたこの気持ち……ごめんよみんな」少女パコ(志村玲那)が手にした絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」は、意地悪で金持 ちの老人・大貫(吉田鋼太郎)の人生を大きく変えてしまい……。ダメ人間だけれど愉快な入院患者ばかりの古びた病院で、サマークリスマスにもたらされた
異才、後藤ひろひとが仕掛けた罠…伝説の衝撃を超える震撼のラスト!笑いの扉を開けると、底なしの恐怖が、待っていた…売れない童話作家の平川(成河)が披露する奇想天外な童話に、近所の子供たちは大はしゃぎ。けれども、童話の登場人物や題名はレスラーの名前、テーマも"三流大学出身より高卒の方がまし"だから、子どもの親からはクレームばかり。公園に集まる子供たちの中には、へんてこ童話の主人公になりきって現れる奇妙