生きることは絵空事、束の間の妄想にすぎない。
うつつか夢か、光か影か、桜か雪か……
真を求めて偽に出会う。
舞台は百花繚乱元禄の世。
あの「忠臣蔵」が、今、虚実の狭間に蘇る
時は元禄。
人気役者・沢村宗十郎(藤木直人)は豪商・天野屋利兵衛(生瀬勝久)に、娘のおかる(中越典子)を嫁にしたいと懇願するが、まったく相手にされない。
大石内蔵助(橋本じゅん)は、主君・浅野内匠頭(中村まこと)が吉良上野介(粟根まこと)との刃傷沙汰により切腹、領地召し上げとなった後も、なんとか浅野家の再興を図ろうとする。
討ち入りにはやる赤穂浪士たちを抑え、まだ機は熟していないことを説くとともに、各々の身の振り方を考えるように勧める。
一方天野屋利兵衛は大石と赤穂浪士たちが主君の無念を晴らすべく討ち入りすることを期待していたが、大石にその意志が薄く赤穂浪士の評判も落ちていることを知り、一計を案じる。
天野屋は宗十郎におかるを嫁にやることを告げ、その条件として宗十郎にある芝居を演じさせるのであった。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
大阪・サンケイホールブリーゼの柿落とし公演として、キューブとブリーゼアーツが共同製作。